「麒麟児」という言葉には、「才能・技芸が特にすぐれ、将来性のある若者」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「麒麟児」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「麒麟児」の意味は『才能・技芸が特にすぐれ、将来性のある若者』

麒麟児の読み方は「きりんじ」です。
語源は、中国の古い言い伝えです。
麒麟は、中国の伝説上の生き物として言い伝えられていました。
「麒麟が現れると優れた人材が生まれる」という言い伝えから、非凡な才能を持つ若者を「麒麟児」と呼んだことが由来しています。
『麒麟児』には
- 才能・技芸が特にすぐれ、将来性のある若者
などの意味があります。
「麒麟児」の正しい使い方を例文で紹介!

「麒麟児」は、才能・技芸が特にすぐれ、将来性のある若者を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子彼は学校でも評判の麒麟児だよ。
例文②
B男彼は昔からスポーツの麒麟児って呼ばれてた。
例文③
C子麒麟児だった少年が今や立派な先生になったなんて!
例文④
B子子どものころから頭が良くて麒麟児と呼ばれてた。
例文⑤
C男麒麟児と呼ばれる人はきっと、努力も人一倍してる。
【麒麟児を使う時の注意点】
「麒麟児」は、優れた才能を持つ若者を意味しますが、現代では少し古風な言い回しです。
人を褒める際に使うことができる言葉ですが、関係性によっては皮肉に受け取られる可能性があるので気をつけましょう。
「麒麟児」の類義語・言い換え4選

『麒麟児』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 英才
- 天才児
- 秀才
- 神童
類義語①英才の意味
すぐれた才能・才知。また、その持ち主。秀才。
引用:Weblio辞書
B子彼は幼い頃から英才教育を受けていました。
類義語②天才児の意味
並外れた能力や実績がある子ども、あるいは大人顔負けの知識をもった児童などを意味する表現。
引用:Weblio辞書
A子彼女は、天才児として注目されている。
類義語③秀才の意味
非常にすぐれた学問的才能。また、その持ち主。
引用:Weblio辞書
B男彼は成績トップの秀才だ。
類義語④神童の意味
才知の極めてすぐれている子供。非凡な才能をもった子供。
引用:Weblio辞書
B子娘のクラスには数学の神童と呼ばれる少年がいる。

「麒麟児」と「天才肌」の違いは?

「麒麟児」と「天才肌」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「麒麟児」には才能・技芸が特にすぐれ、将来性のある若者という意味がありますが、
それに対し「天才肌」には、天才かと思うほどに人並み優れた能力を持っていることという意味があります。
「麒麟児」は若者に限って使われ、社会的・時代的に期待される存在を指しますが、「天才肌」は年齢に関係なく使え、努力よりもセンスやひらめきで活躍する人のことを表します。
どちらも才能に優れ、高い能力を持った人を表す言葉ですが、ニュアンスが若干異なるため、時と場合に応じて使い分けましょう。
「麒麟児」は英語で『child prodigy』

麒麟児は英語の『child prodigy』に言い換えることができます。
英語の『child prodigy』には
- 天才児
- 神童
- 麒麟児
という意味があります。
「麒麟児」の対義語・反対語は『凡人』

麒麟児の対義語は、『凡人』になります。
凡人には
- 普通の人
- ただの人
などの意味があり、(普通の人を表す際に用いられます。
B男凡人の私は、毎日の小さな努力を積み重ねるしかない。
才能・技芸が特にすぐれ、将来性のある若者という意味の「麒麟児」に対して、普通の人という意味の「凡人」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


