「既存」という言葉には、「すでにあること」という意味があります。
それがいつから存在するのかを示す時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「既存」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
既存の意味は『すでにあること』
既存の読み方は「きそん」です。
語源は物事が起こってしまっているという意味の「既」とあるという意味の「存」から来ており、
- 「既」は物事が起こってしまっている
- 「存」はある
の2つが合わさってできた言葉です。
『既存』には
- すでにあること
などの意味があります。
既存の正しい使い方を例文で紹介!
「既存」は、物事がすでに存在している時に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
この服のデザインは既存のものだ。
例文②
新しく全部つくり直さなくても既存のデータで手直しできるものがあれば使うといい。
例文③
既存のメンバーを教育していくことも上司の務めだ。
例文④
在庫が無いものは既存の商品で補うしかない。
例文⑤
既存の施設をうまく活用して新しい交流の場をつくりたい。
【既存を使う時の注意点】
既存の読み方は本来「きそん」が正しいそうです。
既存の類義語・言い換え4選
『既存』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 既出
- 現存
- 実在
- 実存
類義語①既出の意味
すでに示されていること。
引用:goo辞書
既出ネタの後追い記事を書くとしても他と差別化しなければならない。
類義語②現存の意味
現在、実際にあること。現実に存在していること。
引用:Weblio辞書
虎ノ門にある大倉集古館は現存する日本最古の私立美術館だ。
類義語③実在の意味
実際に存在すること。現実にあるもの。
引用:goo辞書
「村上海賊の娘」という小説は瀬戸内海に実在した海賊がモデルになっている。
類義語④実存の意味
実際にこの世に存在すること。現実に存在すること。実在。
引用:コトバンク
かの有名なニーチェは実存主義の先駆者としても知られている。
既存と既設の違いは?
「既存」と「既設」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「既存」にはすでにあることという意味がありますが、それに対し「既設」にはすでに設置・建設されていることという意味があります。
「既存」は様々なものに対して使える言葉ですが、「既設」は基本的に建築物やすでにある場所に対して使います。
既存は英語で『existing』
既存は英語の『existing』に言い換えることができます。
英語の『existing』には
- 現存する
- 既存の
という意味があります。
既存の対義語・反対語は『新規』
既存の対義語は、『新規』になります。
新規には
- 新しく事をすること
- 飲食店などで新しい客
- 新しい規則
などの意味があり、新しいことの意味で用いられます。
新規プロジェクトの発足メンバーに選ばれた。
既存はすでにあること、新規は新しいことを表します。
例えば、ビジネスシーンでは既存のものはある程度それまでのノウハウを活かせるかもしれませんが、
新規のものは一から築いていかなければならない大変さがあるでしょう。