『ノウハウ』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『専門的な技術』という意味があります。
初めて『ノウハウ』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『ノウハウ』の意味や、シーン別での使い方や例文などを分かりやすく紹介します。
ノウハウの意味は2パターン

ノウハウの意味①『専門的な技術・技術競争の有力な手段となり得る情報』
『ノウハウ』には
・専門的な技術やその蓄積
・技術競争の有力な手段となり得る情報、経験
・技術競争の有力な手段となり得る情報、経験を秘密にしておくこと
などの意味があります。

実践によって専門的な技術を学んでいく。
ノウハウの意味②『秘訣』
原意は方法を知るということであるが、そこから秘法や秘訣(ひけつ)をさす用語となった。
引用:コトバンク
『ノウハウ』には
・秘法
・秘訣
などの意味があります。

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ノウハウの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)

ビジネスシーンで使う『ノウハウ』は、『技術的な知識』『知的財産』などがあります。
例文①技術的な知識という意味で使う時
【Before】

弊社には創設50年の歴史の中で得た技術的な知識があります。
【After】

弊社には創設50年の歴史の中で得たノウハウがあります。
例文②知的財産という意味で使う時
【Before】

この知的財産は社外秘である。
【After】

このノウハウは社外秘である。
ビジネスシーンで『ノウハウ』と言われた時は、『技術的な知識、知的財産』と受け取ると良いでしょう。
【注意点】
日常的生活でのノウハウはざっくりと"やり方"という意味で使われると思いますが、ビジネスでは専門的なやり方(技術的な知識)を指します。
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ノウハウの類義語・関連用語3選

『ノウハウ』の類義語は3つあります。
①ナレッジ
②スキル
③ハウツー
類義語①ナレッジの意味
一般的には「知識」や「知見」といった意味の英語である。
企業経営に関する用語としては、企業が蓄積しているあらゆる情報を体系的に可視化し、営業活動や経営活動に有益な情報を「知識」として新たに活用する考え方を表す際に用いられる言葉である。
引用:IT用語辞典バイナリ
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類義語②スキルの意味
手腕、技量。特に、訓練によって得られた特殊な技能や技術。
引用:コトバンク

仕事で必要なスキルを向上させるために、勉強中です。
類義語③ハウツーの意味
やり方。方法。特に、実用的な方面での方法や技術。
引用:goo辞書

この仕事のハウツーを教えてください。
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ノウハウの対義語・反対語は形式知

ノウハウの対義語は、『形式知』になります。
形式知には
・客観的で言語化できる知識
・言語化、視覚化、数式化、マニュアル化された知識
・明示知
などの意味があり、言語化された知識という意味で用いられます。
経験から培った技術や知識を指すノウハウは日本語だと「暗黙知」になるそうです。暗黙知の対義語が形式知になるので、ノウハウの対義語も形式知としました。