知悉の意味とは?熟知との違いを簡単に解説!正しい使い方・例文まとめ!

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「知悉(ちしつ)」という言葉には、「ある物事について、細かい点まで知りつくすこと」という意味があります。

ある物事に対して隅々まで知り尽くしている時によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、「知悉」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。

目次

知悉(ちしつ)」の意味は『ある物事について、細かい点まで知りつくすこと』

本

【知悉の意味】

ある物事について、細かい点まで知りつくすこと。

引用:goo辞書

知悉の読み方は「ちしつ」です。

語源は明確ではありません。

  • 「知」は、知る・分かる・おさめる・知恵
  • 「悉」はすべてを出し尽くす・知り尽くす・ことごとく

の2つが合わさってできた言葉です。

『知悉』には

  • 細かい点まで洗いざらい知り尽くしていること

などの意味があります。

知悉(ちしつ)の正しい使い方を例文で紹介!

本

知悉」は、ある物事について、すべてを網羅しているということを表す時に使われる言葉です。

間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。

例文①

A子

彼ほど鉄道に知悉のある人はいない。

例文②

B男

植物について知悉している学者を講演に招いた。

例文③

C子

彼は弁護士なので、法律に知悉している。

知悉を使う時の注意点】

「知悉」は法的な文章や公的な通知で見られる言葉で、一般的な会話ではあまり用いられません。

話し言葉として表現するときは「熟知」や「精通」の方が馴染みがあります。

知悉(ちしつ)類義語・言い換え3選

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知悉』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。

類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。

相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。

  1. 精通
  2. 博識
  3. 造詣が深い

類義語①精通の意味

  1. ある物事について詳しく知っていること。物事によく通じていること。
  2. 男子の初めての射精。

引用:goo辞書

B子

彼女は野菜の栽培方法に精通している。

類義語②博識の意味

ひろく知識があること。また、そのさま。博学多識。

引用:goo辞書

A子

彼の博識ぶりは、私をただただ驚かせた。

類義語③造詣が深いの意味

【造詣の意味】

その分野についての広く深い知識や理解、また、すぐれた技量。

引用:goo辞書

B男

彼は絵画に対して造詣が深い。

知悉(ちしつ)「熟知」の違いは?

パソコン

「知悉」と「熟知」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

知悉」にはある物事について、細かい点まで知りつくすことという意味がありますが、

それに対し「熟知」には、細かなところまで詳しく知っていることという意味があります。

「知悉」と「熟知」の違いは、知っている範囲の幅や深さにあります。

パン作り職人に例えてみましょう。

・美味しいパンを作るための手順を知り尽くしているのが、「熟知」している職人

・手順はもちろん、パンの歴史、材料の産地や良し悪しの見分け方、パンは膨らむ理由や構成している菌の名前など、とにかくパン作りに関して知らない知識はないほど知り尽くしているのが「知悉」している職人

このように、ある物事に対してありとあらゆる事を知り尽くしていることが「知悉」です。

知悉(ちしつ)は英語で『knowing thoroughly

女性

知悉は英語の『knowing thoroughly』に言い換えることができます。

knowing thoroughlyの意味

知悉

引用:weblio英和辞典・和英辞典

英語の『knowing thoroughly』には

  • 知悉

という意味があります。

「知悉(ちしつ)の対義語・反対語はありません

男性

知悉の対義語は、ありません。

「知悉」の持つ『すべてを知り尽くしている』という意味を踏まえると、『その方面の知識が欠けている・なにも知らない』という意味を持つ「無知」が反対語にあたります。

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