「心強い」という言葉には、「頼りになるものがあって安心である状態」という意味があります。
頼りになる人・もの・ことに対してよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「心強い」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
心強いの意味は『頼りになるものがあって安心である状態』
心強いの読み方は「こころづよい」です。
語源は文字通り「心が強くなる」ことからきています。
『心強い』には
- 頼りになるものがあって安心である
- 情にほだされない
- 意思が堅固である
などの意味があります。
「心強い」の正しい使い方を例文で紹介!
「心強い」は、頼りになる人・もの・ことに対して使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①「心強い」を上司に対して使う時
上司が商談など同席される場合や上司に対しての日々の会話の時などに使われます。
【例文①】
今回の新規案件の商談で上司が同席いただけるのは大変心強いです。
【例文②】
営業部に配属されたばかりなので上司から仕事のノウハウをご教示いただけるのは大変心強いです。
例文②「心強い」をメールで使う時
感謝の気持ちなどを表現する時などに使われます。
【例文①】
皆さまの熱心なご指導を賜りまして心強く感じております。
【例文②】
社長の心強いお言葉を胸にこれからも精進して参ります。
例文③「心強い」を同僚や先輩に対して使う時
同僚や先輩など様々な人・場面でも使われます。
【例文①】
残業は嫌だけど、先輩が一緒に残ってくれれば大変心強いです。
【例文②】
A社へ行く時にB男さんも一緒に来てくれれば心強いんですが、ご都合いかがですか?
【心強いを使う時の注意点】
基本的に目上の人にも使える表現です。
「心強いです」というように単体でも使用可能ですが、使う相手や伝えたい表現によって「心強く感じます」といったように「心強い+〇〇」などの表現も可能です。
「心強い」の類義語・言い換え3選
『心強い』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 気強い
- 力強い
- 心丈夫
類義語①気強いの意味
頼りになって安心である。心強い。「両親が健在なので—・い」
引用:weblio辞書
あなたとならこれからも一緒にどこへ行くにしても気強いわ。
類義語②力強いの意味
いかにも力がありそうに見えるさま。力がこもっていて頼もしく感じられるさま。「—・い横綱の土俵入り」「—・い演説」
引用:weblio辞書
この女性の歌声はとても力強い。
類義語③心丈夫の意味
[形動][文][ナリ]頼りになる物や人があって安心できるさま。心強いさま。「君が手伝いに来てくれれば—だ」
引用:weblio辞書
産後は実母が手伝ってくれるので心丈夫だ。
「心強い」と「力強い」の違いは?
「心強い」と「力強い」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「心強い」には頼りになるものがあって安心である状態という意味がありますが、
それに対し「力強い」には、いかにも力がありそうに見えるさまという意味があります。
どちらも言葉は似ていますが、「心強い」は気持ちが変化して頼りになる、「力強い」はパワーを持っていて頼りになる、といったようにニュアンスが異なります。
「心強い」は英語で『reassuring』
心強いは英語の『reassuring』に言い換えることができます。
英語の『reassuring』には
- 安心を与える・元気づける
- 励ます・心強く感じさせる
という意味があります。
「心強い」の対義語・反対語は『心細い』
心強いの対義語は、『心細い』になります。
心細いには
- 頼るものがなく不安である
- 何となく寂しく感じられる・ものさびしい
などの意味があり、マイナスなイメージで不安・寂しさを表現する際に用いられます。
妻が実家に帰っているのでひとりで過ごすのは少し心細い。
「心強い」は安心感などを表現し、「心細い」は不安感や寂しさを表現します。