「今生の別れ」という言葉には、「この世で最後の別れ」という意味があります。
ドラマのセリフなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「今生の別れ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
今生の別れの意味は『この世で最後の別れ』
【今生の別れの意味】
今生の別れ(こんじょうのわかれ)とは、この世で最後の別れ、つまり死別を指す表現である。人間の生死を前提とした言葉であり、再び会うことがないという切なさや悲しみを含んでいる。また、比喩的には、二度と会うことのない別れや、決別を示す場合にも用いられる。
引用:Weblio辞書
今生の別れの読み方は「こんじょうのわかれ」です。
語源は、杯に水を入れ、二度と会えない人や別れを決めた人と飲み交わすという水杯の儀式にあるといわれています。
『今生の別れ』には
- この世で最後の別れ
- 二度と会うことのない別れや、決別を示す比喩表現
という意味があります。
「今生の別れ」の正しい使い方を例文で紹介!
「今生の別れ」は、この世で最後の別れや、その比喩表現として使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
父親と喧嘩をしたまま今生の別れとなってしまった。
例文②
今生の別れかというほど、卒業式後に彼女は泣いていた。
例文③
私が病室を出た時、今生の別れの予感がしていた。
例文④
あれが祖母との今生の別れになるとは思っていなかった。
例文⑤
もう彼女と結婚するので、浮気相手とは今生の別れをすることにしました。
【今生の別れを使う時の注意点】
「今生の別れでもあるまいし」という表現がありますが、これは「二度と会えないわけではないから」と言う意味です。
また、相手を諭すようなニュアンスがあるので、目上の人に使うのは不適切な言葉です。
使う相手やシーンに気をつけましょう。
「今生の別れ」の類義語・言い換え3選
『今生の別れ』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 死別
- 愛別離苦
- 永の別れ
類義語①死別の意味
しにわかれること。
引用:goo辞書
親友とのこと死別は、悲しみが深かった。
類義語②愛別離苦の意味
親愛な者と別れるつらさ。親子・夫婦など、愛する人と生別または死別する苦痛や悲しみ。
引用:goo辞書
突然の娘との愛別離苦で、一夜で白髪になった。
類義語③永の別れの意味
再び会うことのない別れ。永久の別れ。
引用:goo辞書
お盆に帰省した際に祖父と会ったきり、永の別れとなった。
「今生の別れ」と「永遠の別れ」の違いは?
「今生の別れ」と「永遠の別れ」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「今生の別れ」にはこの世で最後の別れという意味がありますが、
それに対し「永遠の別れ」には、親しい人との死別という意味があります。
どちらも、基本的には死別を意味しています。
また、何らかの事情によりもう二度と会わない状況を表す際にも使うことができます。
「今生の別れ」は英語で『final farewell』
今生の別れは英語の『final farewell』に言い換えることができます。
英語の『final farewell』には
- 今生の別れ
- 永別
という意味があります。
「今生の別れ」の対義語・反対語はありません
今生の別れの対義語は、ありません。