「金輪際」という言葉には、「強い決意をもって否定する意を表す語」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「金輪際」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「金輪際」の意味は『強い決意をもって否定する意を表す語』

金輪際の読み方は「こんりんざい」です。
語源は仏教用語です。
仏教において、この世を支えていると言われている輪のうち、一番外側にあるのが「金輪」です。
金輪の際である「金輪際」は、「金輪の最下層でこれより下には何もない」という意味を表しています。
この「これ以上先はない」というニュアンスから、強い否定を表す言葉となりました。
『金輪際』には
- 強い決意をもって否定する意
- 絶対に
- 断じて
- 極限まで
- どこまでも
- とことんまで
などの意味があります。
「金輪際」の正しい使い方を例文で紹介!

「金輪際」は、強い決意をもって否定する意を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

私は金輪際、彼と会うつもりはないです。
例文②

金輪際、山に登ることはないだろう。
例文③

金輪際、連絡してこないで。
例文④

こんな失敗は繰り替えさないように金輪際気をつける。
例文⑤

店員の態度が悪すぎ!金輪際この店は利用しないだろう。
【金輪際を使う時の注意点】
「金輪際」には「極限まで」という意味もありますが、「二度と〜しない」という強い否定のニュアンスで使われるのが一般的です。
ネガティブな意味合いで使われることが多いため、使用する場面には注意しましょう。
「金輪際」の類義語・言い換え4選

『金輪際』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 二度と
- 絶対
- 決して
- 誓って
類義語①二度との意味
(あとに打消しの語を伴って)同じような状況が重ねて起こるとは、まず考えられないさま。
引用:goo辞書

あの店には二度と行かないだろう。
類義語②絶対の意味
(あとに打消しの語を伴って)決して。
引用:goo辞書

彼女のことは絶対に許せない。
類義語③決しての意味
(あとに打消し・禁止の語を伴って)どんなことがあっても。絶対に。断じて。けして。
引用:goo辞書

今日のことは決して忘れません。
類義語④誓っての意味
(あとに打消しの言葉を伴って)決して。
引用:goo辞書

誓って、嘘は言わないと約束します。

「金輪際」と「二度と」の違いは?

「金輪際」と「二度と」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「金輪際」には強い決意をもって否定するという意味がありますが、
それに対し「二度と」には、同じような状況が重ねて起こるとは、まず考えられないさまという意味があります。
「金輪際」は「絶対に〜しない」という否定を表す言葉で、ネガティブな感情を表現する時によく使われますが、「二度と」は「もう一回はしない」という意味でよく使われます。
「二度と」よりも「金輪際」の方が、否定の度合いが強いため、時と場合に応じて使い分けましょう。
「金輪際」は英語で『for anything』

金輪際は英語の『for anything』に言い換えることができます。
英語の『for anything』には
- 何をもらっても(決して…ない)
という意味があります。
「金輪際」の対義語・反対語はありません

金輪際の対義語は、ありません。
