「後述」という言葉には、「あとで述べること」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「後述」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「後述」の意味は『あとで述べること』
後述の読み方は「こうじゅつ」です。
明確な語源や由来はありませんが、「後」と「述」のそれぞれの意味は、
- 「後」は、あとで
- 「述」は、述べること
この2つが合わさってできた言葉です。
『後述』には
- あとで述べること
などの意味があります。
「後述」の正しい使い方を例文で紹介!
「後述」は、あとで述べることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

この件についての具体策は、後述いたします。
例文②

詳細については、後述の資料をご覧ください。
例文③

予算につきましては後述させていただきます。
例文④

スケジュールは後述の表をご確認ください。
例文⑤

具体的な対応策につきましては、後述させていただきます。
【後述を使う時の注意点】
「後述」は、後の方で説明するというニュアンスで使われる言葉です。
詳しい説明は後にして、おおまかな内容を話したい時などに使うと便利です。
しかし、「後述します」と言った場合は、後でしっかりと説明しないと信用を損ねることがあるので、忘れないようにしましょう。
「後述」の類義語・言い換え3選
『後述』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 下記
- 以下
- 後項
類義語①下記の意味
ある記事や文章のあとに書きしるすこと。また、その文章。
引用:goo辞書

イベントの詳細は下記の通りです。
類義語②以下の意味
それより後に述べること。下記。
引用:goo辞書

本日の流れは以下の表の通りです。
類義語③後項の意味
同一文書の、あとの方にある条項・項目。
引用:goo辞書

これについては後項にて詳述します。

「後述」と「下記」の違いは?
「後述」と「下記」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「後述」にはあとで述べることという意味がありますが、
それに対し「下記」には、ある記事や文章のあとに書きしるすことという意味があります。
似ている言葉ですが、「後述」は、これから後に言うことに焦点を当てており、「下記」はこれより下に書いてあるということに焦点を当てている言葉です。
時と場合に応じて使い分けましょう。
「後述」は英語で『as mentioned later』
後述は英語の『as mentioned later』に言い換えることができます。
英語の『as mentioned later』には
- 後に述べるように
という意味があります。
「後述」の対義語・反対語は『前述』
後述の対義語は、『前述』になります。
前述には
- 前に述べたこと
- 既述
- 先述
などの意味があり、前に述べたことを表す際に用いられます。

この件については、前述の資料で説明したとおりです。
あとで述べることという意味の「後述」に対して、前に述べたことという意味の「前述」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
