「貢献」という言葉には、「ある物事や社会のために役立つように尽力すること」という意味があります。
日常会話でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「貢献」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「貢献」の意味は『ある物事や社会のために役立つように尽力すること』
貢献の読み方は「こうけん」です。
語源は貢物を献上することから来ており、
- 「貢」は力をささげる
- 「献」は物を目上の人に捧げる・たてまつる・さしあげる
の2つが合わさってできた言葉です。
『貢献』には
- ある物事や社会のために役立つように尽力すること
- 貢ぎ物を奉ること・また、その品物
などの意味があります。
「貢献」の正しい使い方を例文で紹介!
「貢献」は、ある物事や社会のために役立つように尽力するときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
福沢諭吉は日本の発展に大きく貢献した。
例文②
わたしは御社の成長に貢献したいと考えています。
例文③
この選手はチームの勝利に貢献した。
例文④
この街の発展に微力ながら貢献したいと思っています。
例文⑤
アインシュタインは20世紀の物理学に多大な貢献をした。
【貢献を使う時の注意点】
貢献はある物事や社会のために尽力するときに使う言葉です。
自分の目標に向かって力を尽くすときや、身近な人のために行動するときなどには使えません。
「貢献」の類義語・言い換え3選
『貢献』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 寄与
- 献身
- 尽力
類義語①寄与の意味
社会や人のために役に立つこと。貢献。「世界平和に―する」
引用:goo辞書
祖父はこの地域の農業振興に寄与した。
類義語②献身の意味
- 他人やある物事のために、わが身を犠牲にして尽くすこと・「国家の発展に―する」
- キリスト教で、神のために、生涯をささげること
引用:goo辞書
母は献身的に父の看病をしました。
類義語③尽力の意味
生徒の学力向上のために尽力します。
「貢献」と「寄与」の違いは?
「貢献」と「寄与」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「貢献」には物事や社会の役に立つように尽力するという意味がありますが、
それに対し「寄与」には、社会や人のために役に立つことという意味があります。
もともと「貢献」には貢物を奉るという下から上へ物を貢ぐという意味があり、「寄与」には上から下へものを与えるという意味があります。
そのため意味合いとしてはほぼ同じですが、ニュアンスの違いがあると言えます。
「貢献」は英語で『contribution』
貢献は英語の『contribution』に言い換えることができます。
英語の『contribution』には
- 貢献すること
- 寄付金・寄贈物
という意味があります。
「貢献」の対義語・反対語はありません
貢献の対義語は、ありません。
明確な対義語はありませんが、対義語として近い言葉は「阻害」でしょう。
「阻害」には物事の進行を邪魔する・妨げるという意味があるので、
物事や社会に役立つように尽力するという意味を持つ「貢献」とは対義語の関係と言えます。