「功労者」という言葉には、「苦労の末、功績を残した者」という意味があります。
何かの受賞者の呼び名としてよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「功労者」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「功労者」の意味は『苦労の末、功績を残した者』
功労者の読み方は「こうろうしゃ」です。
語源は、尽力によって成果を上げたことを意味する「功労」に、人を意味する「者」がついた言葉です。
『功労者』には
- 苦労の末、功績を残した者
- 努力して手柄を立てた者
などの意味があります。
「功労者」の正しい使い方を例文で紹介!
「功労者」は、苦労の末、功績を残した者を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

父は創業当初から関わり続けた功労者として、式典で表彰された。
例文②

地域振興の功労者として自治体から表彰されました。
例文③

長年の功績をたたえ、功労者に記念品が贈呈されました。
例文④

彼は、新商品開発に携わった功労者だ。
例文⑤

今日のイベント、裏で動いてた彼が一番の功労者だよね。
【功労者を使う時の注意点】
「功労者」は、組織やプロジェクトなどへの貢献が大きい人に敬意をもって使う言葉です。
しかし、本人に対して「あなたは功労者です」というのは、やや堅苦しく上から目線であると受けとられる可能性があるため、気をつけましょう。
「功労者」の類義語・言い換え4選
『功労者』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 貢献者
- 立役者
- 英雄
- 功臣
類義語①貢献者の意味
何らかの業績や功績に対する貢献をした人を幅広く意味する表現。
引用:Weblio辞書

会社への貢献者として表彰されました。
類義語②立役者の意味
物事を成し遂げる中心となった人物、功績を挙げた人物、などの意味の表現。
引用:Weblio辞書

大谷は、今回の試合の立役者だと言われている。
類義語③英雄の意味
才知・武勇にすぐれ、常人にできないことを成し遂げた人。
引用:Weblio辞書

彼は地元の英雄だ。
類義語④功臣の意味
国や主君に功績のあった臣下。
引用:Weblio辞書

社長は、創業当時からの功臣たちを大切にしている。

「功労者」と「立役者」の違いは?
「功労者」と「立役者」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「功労者」には苦労の末、功績を残した者という意味がありますが、
それに対し「立役者」には、物事を成し遂げる中心となった人物という意味があります。
どちらも何かに貢献した人を意味しますが、「功労者」は長期間にわたる功績や努力を評価する言葉なのに対して、「立役者」は特定の出来事や成功の中心人物を指す言葉です。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「功労者」は英語で『meritorious person』
功労者は英語の『meritorious person』に言い換えることができます。
英語の『meritorious person』には
- 功労者
という意味があります。
「功労者」の対義語・反対語は『怠け者』
功労者の対義語は、『怠け者』になります。
怠け者には
- 怠ける人
- 怠けてばかりいる人
などの意味があり、怠惰な人を表す際に用いられます。

僕の兄は怠け者で、30歳をすぎても実家で暮らしています。
苦労の末、功績を残した者という意味の「功労者」に対して、怠ける人という意味の「怠け者」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
