「考慮」という言葉には、「物事を、いろいろの要素を含めてよく考えること」という意味があります。
ビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「考慮」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「考慮」の意味は『物事を、いろいろの要素を含めてよく考えること』
考慮の読み方は「こうりょ」です。
明確な語源や由来はありませんが、「考」と「慮」のそれぞれの意味は、
- 「考」はかんがえる
- 「慮」はあれこれと思いめぐらす
この2つが合わさってできた言葉です。
『考慮』には
- 物事を、いろいろの要素を含めてよく考えること
などの意味があります。
「考慮」の正しい使い方を例文で紹介!
「考慮」は、物事を、いろいろの要素を含めてよく考えることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼の経歴を考慮して、人事を決めます。
例文②
年齢を考慮していただけるとありがたいです。
例文③
彼女には小さい子供がいるため、その辺りを考慮して配属しないといけない。
例文④
この作業にかかる手間を考慮した結果、今回は外部にお願いすることにしました。
例文⑤
チームで考慮した末、最終的にBプランにすることにしました。
【考慮を使う時の注意点】
「考慮」は、さまざまな角度から検討を重ねて考えることを表す言葉です。
ビジネスシーンで使われますが、日常会会話でもよく使われますので覚えておきましょう。
「考慮」の類義語・言い換え3選
『考慮』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 配慮
- 勘案
- 加味
類義語①配慮の意味
心をくばること。心づかい。
引用:goo辞書
ご配慮いただき、感謝します。
類義語②勘案の意味
あれこれと考え合わせること。勘考。
引用:goo辞書
人間関係や継続年数を勘案した上で、次年度の配置を決めます。
類義語③加味の意味
あるものに、別の要素を付け加えること。
引用:goo辞書
毎回の授業後のコメントカードも成績に加味されるらしい。
「考慮」と「配慮」の違いは?
「考慮」と「配慮」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「考慮」には物事を、いろいろの要素を含めてよく考えることという意味がありますが、
それに対し「配慮」には、心をくばることという意味があります。
「考慮」は、考えることに重きを置いている言葉で、さまざまな面から考えることを表しますが、
「配慮」は相手のことを考えて、物事が良い結果となるように心配りをすることを意味しています。
似ている言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「考慮」は英語で『consideration』
考慮は英語の『consideration』に言い換えることができます。
英語の『consideration』には
- 考慮
- 考察
などという意味があります。
「考慮」の対義語・反対語は『無謀』
考慮の対義語は、『無謀』になります。
無謀には
- 結果に対する深い考えのないこと
- 無茶
- 無鉄砲
などの意味があり、結果に対する深い考えのないことを表す際に用いられます。
ろくに勉強もせずに試験を受けるなんて、無謀な挑戦だった。
物事を、いろいろの要素を含めてよく考えることという意味の「考慮」に対して、結果に対する深い考えのないことを表す「無謀」は、反対の意味の言葉として使うことができます。