「屈辱」という言葉には、「屈服させられて恥ずかしい思いをさせられること」という意味があります。
日常生活やアニメなどのセリフでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「屈辱」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「屈辱」の意味は『屈服させられて恥ずかしい思いをさせられること』
屈辱の読み方は「くつじょく」です。
明確な語源や由来はありませんが、「屈」の「辱」のそれぞれの意味は
- 「屈」はくじける
- 「辱」ははずかしめ
この2つが合わさってできた言葉です。
『屈辱』には
- 屈服させられて恥ずかしい思いをさせられること
- はずかしめられて、面目を失うこと
などの意味があります。
「屈辱」の正しい使い方を例文で紹介!
「屈辱」は、屈服させられて恥ずかしい思いをさせられることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
弟に50m走で負けるなんて、屈辱的な気分だ。
例文②
僕は新人時代に契約が全く取れず、屈辱を味わった。
例文③
今年は成績が振るわなかったので、屈辱をバネに来年は頑張ろうと思う。
例文④
部長からみんなの前で叱られて、屈辱を受けた。
例文⑤
先輩方の屈辱を晴らすべく、今年は甲子園で優勝したい。
【屈辱を使う時の注意点】
「屈辱」は、失敗や恥というネガティブイメージのある言葉です。
使用の際には注意をしましょう。
「屈辱」の類義語・言い換え3選
『屈辱』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 恥辱
- 汚名
- 侮辱
類義語①恥辱の意味
体面・名誉などを傷つけること。はずかしめ。
引用:goo辞書
彼から恥辱を受けたことは一生忘れられないだろう。
類義語②汚名の意味
悪い評判。不名誉な評判。
引用:goo辞書
汚名を晴らすために努力します。
類義語③侮辱の意味
相手を軽んじ、はずかしめること。見下して、名誉などを傷つけること。
引用:goo辞書
家族のことを侮辱されるのは許せない。
「屈辱」と「雪辱」の違いは?
「屈辱」と「雪辱」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「屈辱」には屈服させられて恥ずかしい思いをさせられることという意味がありますが、
それに対し「雪辱」には、競技などで負けたことのある相手を破って名誉を取り戻すことという意味があります。
「屈辱」は恥をかくこと、「雪辱」は名誉を取り戻すという意味があります。
似ている言葉ですが、意味合いは反対なので気をつけましょう。
「屈辱」は英語で『Humiliation』
屈辱は英語の『Humiliation』に言い換えることができます。
英語の『Humiliation』には
- 屈辱
- 恥
などという意味があります。
「屈辱」の対義語・反対語は『光栄』
屈辱の対義語は、『光栄』になります。
光栄には
- 業績や行動を褒められたり、重要な役目を任されたりして、名誉に思うこと
などの意味があり、名誉に思うことを表す際に用いられます。
主役に抜擢されて光栄です。
屈服させられて恥ずかしい思いをさせられることという「屈辱」に対して、業績や行動を褒められたり、重要な役目を任されたりして、名誉に思うことという「光栄」は、反対の意味の言葉として使うことができます。