「去就」という言葉には、「どう身を処するかの態度」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「去就」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「去就」の意味は『どう身を処するかの態度』
去就の読み方は「きょしゅう」です。
明確な語源や由来はありませんが、「去」と「就」のそれぞれの意味は、
- 「去」は、その場から離れていく
- 「就」は、つきしたがう
この2つが合わさってできた言葉です。
『去就』には
- 背き離れることと、つき従うこと
- どう身を処するかの態度
- 進退
などの意味があります。
「去就」の正しい使い方を例文で紹介!
「去就」は、どう身を処するかの態度を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
あの大物選手の去就に注目が集まっています。
例文②
今日の会見では、会長の去就について発表される見込みです。
例文③
アメリカ大統領の去就が決まったと報道されました。
例文④
今年度末で退職するか、去就について迷っています。
例文⑤
彼の去就が注目されていますが、僕としてはこのまま残留してほしいです。
【去就を使う時の注意点】
「去就」は、スポーツ界や政治界、ビジネスシーンなどで用いられる言葉です。
現状のまま所属している団体や立場に留まるのか、それとも辞めて新たな道に進むのかを決定するような場面で使われますので覚えておきましょう。
「去就」の類義語・言い換え3選
『去就』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 進退
- 進路
- 身の振り方
類義語①進退の意味
- 進むことと退くこと。動くこと。
- 身を動かすこと。立ち居振る舞い。
- 職を辞めるかとどまるかという、身の去就。
- 心のままに扱うこと。自由に支配すること。
引用:goo辞書
今週中に、来年度の進退を決めなければならない。
類義語②進路の意味
- 進んで行く道。行く手。
- 将来進むべき道。将来の方向。
引用:goo辞書
高校卒業後の進路について親に相談しました。
類義語③身の振り方の意味
将来の生活に関する方針。
引用:goo辞書
30歳を超えて、これからの身の振り方を考えていかなければいけないタイミングだと感じる。
「去就」と「進退」の違いは?
「去就」と「進退」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「去就」には背き離れることとつき従うことや、どう身を処するかの態度という意味がありますが、
それに対し「進退」には、進むことと退くことや、職を辞めるかとどまるかという、身の去就という意味があります。
どちらも、今の立場や環境に留まるのか離れるのかという意味で使われる言葉で、類義語として使うことができます。
どちらかと言えば「去就」は責任のあるポストの人に対して使われ、「進退」はその人の地位に関係なく使われます。
「去就」は英語で『attitude』
去就は英語の『attitude』に言い換えることができます。
英語の『attitude』には
- 態度
- 心構え
- 気持ち
- 考え
- 身構え
などという意味があります。
「去就」の対義語・反対語はありません
去就の対義語は、ありません。