「窮すれば通ず」という言葉には、「行き詰まると、かえって解決の道が開ける」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「窮すれば通ず」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「窮すれば通ず」の意味は『行き詰まると、かえって解決の道が開ける』
窮すれば通ずの読み方は「きゅうすればつうず」です。
語源は、中国の古典である『易経(えききょう)』です。
困難や苦境に追い込まれたときにこそ、かえって新たな道が開けるという考え方を表す「困窮而通」という言葉に由来しています。
『窮すれば通ず』には
- 事態が行き詰まって困りきると、かえって思いがけない活路が開けてくるものである
などの意味があります。
「窮すれば通ず」の正しい使い方を例文で紹介!
「窮すれば通ず」は、行き詰まると、かえって解決の道が開けることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子追い詰められても工夫すれば道は開ける。窮すれば通ずだ。
例文②
B男最後まであきらめなかった結果、解決策が見つかった。窮すれば通ずである。
例文③
C子窮すれば通ずというように、問題が多いほど、新しい発想が生まれる。
例文④
B子苦しいときこそ考える力が試される。窮すれば通ずだ。
例文⑤
C男窮すれば通ずという言葉の通り、逆境の中でこそ成長できると思っています。
【窮すれば通ずを使う時の注意点】
「窮すれば通ず」は、追い詰められれば必ずうまくいくという保証の意味ではないため、安易な励ましとして使うと誤解を招くことがあります。
ことわざとしてやや硬い表現のため、日常会話では文脈に合うかを意識して使いましょう。
「窮すれば通ず」の類義語・言い換え2選
『窮すれば通ず』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 必要は発明の母
- 案ずるより産むが易し
類義語①必要は発明の母の意味
発明は必要があるところから生まれるということ。
引用:Weblio辞書
B子子どもの遊び道具がなくても、自分たちで工夫して遊びを作る。必要は発明の母だ。
類義語②案ずるより産むが易しの意味
物事はあれこれ心配するより実行してみれば案外たやすいものだ。
引用:Weblio辞書
A子引っ越しは大変そうだと思っていたが、実際にはスムーズに終わった。案ずるより産むが易しだ。

「窮すれば通ず」と「念ずれば通ず」の違いは?
「窮すれば通ず」と「念ずれば通ず」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「窮すれば通ず」には行き詰まると、かえって解決の道が開けるという意味がありますが、
それに対し「念ずれば通ず」には、「窮すれば通ず」の誤用です。
「念ずれば通ず」という表現は間違った言葉のため、「窮すれば通ず」と正しく覚えましょう。
「窮すれば通ず」は英語で『Necessity is the mother of invention』
窮すれば通ずは英語の『Necessity is the mother of invention』に言い換えることができます。
英語の『Necessity is the mother of invention』には
- 必要は発明の母,必要は発明の母
という意味があります。
「窮すれば通ず」の対義語・反対語は『貧すれば鈍する』
窮すれば通ずの対義語は、『貧すれば鈍する』になります。
貧すれば鈍するには
- 貧乏になると生活苦に煩わされて物事の判断が鈍ったり卑しい考えに流されやすくなったりするということ
などの意味があり、貧乏になると生活苦に煩わされて物事の判断が鈍ったり卑しい考えに流されやすくなったりするということを表す際に用いられます。
B男お金に困るあまり、冷静な判断ができなくなっていた。まさに貧すれば鈍する状況だった。
行き詰まると、かえって解決の道が開けるという意味の「窮すれば通ず」に対して、貧乏になると生活苦に煩わされて物事の判断が鈍ったり卑しい考えに流されやすくなったりするということという意味の「貧すれば鈍する」は、反対の意味の言葉として使うことができます。


