「領袖」という言葉には、「人を率いてその長となる人物」という意味があります。
政治や経済の話題などでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「領袖」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「領袖」の意味は『人を率いてその長となる人物』
領袖の読み方は「りょうしゅう」です。
語源は『晋書』の魏舒伝から来ており、えりとそでは最も人目につくというところから転じて、集団の中の主となる人物という意味で使われるようになりました。
- 「領」はえり
- 「袖」はそで
の2つが合わさってできた言葉です。
『領袖』には
- えりと、そで
- 人を率いてその長となる人物
- ある集団の中の主となる人物
などの意味があります。
「領袖」の正しい使い方を例文で紹介！
「領袖」は、政治や経済の話題などで使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子あの議員は派閥の領袖として、絶大な影響力を持っています。
例文②
B男会長はこの業界の領袖として、業界全体をけん引してきた。
例文③
C子選挙を前に、党内の各派閥の領袖が会合を開くという情報を得た。
例文④
B子派閥の領袖の発言が、今後の方針を左右します。
例文⑤
C男祖父は既に現役を引退しているが、いまだに業界の領袖として注目されている。
【領袖を使う時の注意点】
日常会話ではあまり使われない表現なので、使う場面には注意が必要です。
「領袖」の類義語・言い換え4選
『領袖』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- リーダー
- トップ
- 指導者
- 代表者
類義語①リーダーの意味
- 指導者。統率者。
- 印刷で、点線。破線。リーダー罫 (けい) 。
- フィルムや録音テープの先端の引き出し部分。
- 釣りの、鉤素 (はりす) のこと。
引用：goo辞書
B子彼女はリーダーにふさわしい人格者です。
類義語②トップの意味
あるまとまりの中での最上層。また、そこに位置する人や物。
引用：goo辞書
A子会社のトップには、迅速な判断が求められます。
類義語③指導者の意味
- 学問などの手引きや助言を行う人。
- 国家や団体を率いる立場にある人。
引用：goo辞書
B男国家指導者として、国の未来を発展させる責任がある。
類義語④代表者の意味
法人・団体や多数の人などに代わり、その意思を他に表示する者。
引用：goo辞書
B子会社の代表者として、総会に出席する。
「領袖」と「首領」の違いは？
「領袖」と「首領」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「領袖」には人を率いてその長となる人物という意味がありますが、
それに対し「首領」には、一つの仲間の長という意味があります。
どちらもある集団の長となる人物のことを指しますが、「領袖」は一般的に派閥や業界の長を指すのに対し、「首領」は主に盗賊などの悪党に使う言葉です。
「領袖」は英語で『leader』
領袖は英語の『leader』に言い換えることができます。
leaderの意味
先導者、指導者、リーダー、首領、主将、指揮官、(競技などのある時点で)先頭に立っている競技者、主任弁護人、(巡回裁判の)首席弁護士、(オーケストラの)コンサートマスター
英語の『leader』には
- 先導者
- リーダー
という意味があります。
「領袖」の対義語・反対語は『従者』
領袖の対義語は、『従者』になります。
従者には
- 主人の供をする者
などの意味があり、主人に付き従う人物を表すときに用いられます。
B男彼の横にはいつも従者が待機している。
「領袖」は人を率いてその長となる人物という意味で使われ、「従者」は主人の供をする者という意味で使われます。
