「真理」という言葉には、「どんなときにも変わることのない正しい道理」という意味があります。
深いテーマや本質を語るときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「真理」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「真理」の意味は『どんなときにも変わることのない正しい道理』
真理の読み方は「しんり」です。
「真」は小学3年生、「理」は小学2年生で習う漢字で、
- 「真」はうそ・いつわり・かざりけがない・本当のところ
- 「理」は物事の筋道・もっともな事・道理
の2つが合わさってできた言葉です。
『真理』には
- どんなときにも変わることのない正しい道理
などの意味があります。
「真理」の正しい使い方を例文で紹介!
「真理」は、時と場合に左右されない、物事の正しい理屈を表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

人間の真理を追い求めて模索している。
例文②

生徒からの真理をつく質問に、先生達はタジタジになっていました。
例文③

真理を語る人は、ときに誤解されてしまうことがあります。
例文④

この世の真理は一つだけとは限りません。
例文⑤

時代が変わってっも、家族への愛は変わらない真理です。
【真理を使う時の注意点】
「真理」とは、わかりやすく言うとどんな時にも正しいとされること・変わらない大切な事実や考え方のことを指しています。
例文のように「真理をつく」「人間の真理」「この世の真理」などの表現がよく使われます。

「真理」の類義語・言い換え5選
『真理』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 真実
- 事実
- 原理
- 本質
- 道理
類義語①真実の意味
うそ偽りのないこと。本当のこと。また、そのさま。まこと。
引用:コトバンク

彼には、周りに惑わされず真実を述べてほしいと思います。
類義語②事実の意味
- 実際に起こった事柄。現実に存在する事柄。
- 哲学で、ある時、ある所に経験的所与として見いだされる存在または出来事。論理的必然性をもたず、他のあり方にもなりうるものとして規定される。
引用:コトバンク

早急に決める前に、事実を確認しなければなりません。
類義語③原理の意味
- 事物・事象が依拠する根本法則。基本法則。
- 哲学で、他のものを規定するが、それ自身は他に依存しない根本的、根源的なもの。
引用:コトバンク

動作原理を理解していないと自分で修理はできません。
類義語④本質の意味
- 物事の根本的な性質・要素。そのものの、本来の姿。
- 哲学で、存在するものの基底・本性をなすもの。
- 論理学で、思惟の対象を定義する諸限定。類・種のごとき普遍をさす。
引用:コトバンク

あなたの意見と私の意見は本質的に合わないです。
類義語⑤道理の意味
道理(どうり)とは、物事が進行するべき正しい順序や理由、またはその通りに進行することを指す言葉である。
引用:weblio辞書

彼は物事の道理がわかっていないので話をしても無駄だと思います。
「真理」と「真実」の違いは?
「真理」と「真実」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「真理」にはどんなときにも変わることのない正しい道理という意味がありますが、
それに対し「真実」には、うそ偽りのないこと・本当のことという意味があります。
「真理」は普遍的で深い意味で、時と場合に左右されない物事の正しい本質的なものを指します。
一方で「真実」は具体的な事実や出来事・隠されていたことが明らかになることを指している言葉です。
「真理」は英語で『truth』
真理は英語の『truth』に言い換えることができます。
英語の『truth』には
- 真理・真・真実・真相・事実・本当のこと
- 真実性・(事の)真偽・誠実・正直
という意味があります。
「真理」の対義語・反対語は『虚偽』
真理の対義語は、『虚偽』になります。
虚偽には
- 真実でないこと・真実のように見せかけること
- うそ。いつわり・また思考の誤り
などの意味があり、真実ではないのに、真実のように見せかけることを表すときに用いられます。

彼が申請書に虚偽の申告をしたと証言しました。
「真理」はどんなときにも変わることのない正しい道理を意味し、「虚偽」は真実でないこと・真実のように見せかけることを意味しています。
