「以心伝心」という言葉には、「心の内で思っていることが、声に出さなくても互いに理解しあえること」という意味があります。
日常会話でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「以心伝心」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
以心伝心の意味は『心の内で思っていることが、声に出さなくても互いに理解しあえること』
以心伝心の読み方は「いしんでんしん」です。
語源は、「心をもって心に伝う」と訓読した仏教の教えから来ており、
『以心伝心』には
- 心の内で思っていることが、声に出さなくても互いに理解しあえること
などの意味があります。
「以心伝心」の正しい使い方を例文で紹介!
「以心伝心」は、言葉にしなくても、お互いに相手の気持ちや言いたいことが伝わることを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子長年連れ添った夫とは、以心伝心でお互い思っていることが分かるようになりました。
例文②
B男息子はチームの相棒と、以心伝心のコンビネーションでチームを引っ張る存在です。
例文③
C子昔からの付き合いなので、お互いの気持ちは以心伝心で何となくわかっていました。
例文④
B子ずっとペアを組んできた相方とは、唯一、以心伝心の仲と言える相手です。
例文⑤
C男二人は息がぴったりで、以心伝心だったのに別れたなんて残念です。
【以心伝心を使う時の注意点】
「以心伝心」はお互いの心を読み取ることができ、言葉にしないコミュニケーションを取ることができる状態に親しみや喜びの気持ちを込めて使われる言葉です。
主にポジティブな意味で、基本的に気心が知れた間で使われます。
「以心伝心」の類義語・言い換え5選
『以心伝心』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 阿吽の呼吸
- 気が合う
- 馬が合う
- 暗黙の了解
- 意気投合
類義語①阿吽の呼吸の意味
B子ベテランの二人は阿吽の呼吸で連携し、難しい案件もあっという間に終わらせました。
類義語②気が合うの意味
考え方や感じ方が通じ合う。
引用:コトバンク
A子彼とは昔から気が合うんです。
類義語③馬が合うの意味
気がよく合う。意気投合する。
引用:コトバンク
B男同期の彼とは、出会った頃から馬が合いよく飲みに行きます。
類義語④暗黙の了解の意味
B子新入りはまず挨拶に回るのが、ここでは暗黙の了解となっています。
類義語⑤意気投合の意味
互いの気持ちがぴったりと合うこと。
引用:weblio辞書
C男彼女のお兄さんと意気投合し、食事に行くことになりました。

「以心伝心」と「意思疎通」の違いは?
「以心伝心」と「意思疎通」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「以心伝心」には心の内で思っていることが、声に出さなくても互いに理解しあえることという意味がありますが、
それに対し「意思疎通」には、互いに考えていることを伝え、理解を得ること・認識を共有することという意味があります。
どちらもお互いの考えや気持ちなどが通じ合うことを指す言葉でが、「以心伝心」は何も言わずとも分かり合えることで、言葉や文字は不要です。
一方で「意思疎通」は言葉や文字として相手に自分の気持ちや考えを伝えて初めて分かり合えることを指しています。
「以心伝心」は英語で『telepathy』
以心伝心は英語の『telepathy』に言い換えることができます。
英語の『telepathy』には
- テレパシー
- 精神感応
という意味があります。
「以心伝心」の対義語・反対語は『隔靴掻痒』
以心伝心の対義語は、『隔靴掻痒』になります。
隔靴掻痒には
- 思うようにならないで、もどかしいこと
- 核心にふれないで、はがゆいこと
などの意味があり、思っていることが上手く相手に伝わらず、歯がゆいと感じる気持ちを表すときに用いられます。
B男彼のプレゼンは、いつも隔靴掻痒で、あと一歩が足りない。
「以心伝心」は心の内で思っていることが、声に出さなくても互いに理解しあえることを指し、「隔靴掻痒」は思うようにならずもどかしいこと・核心にふれないで、はがゆいことを指しています。


