「理詰め」という言葉には、「思考・議論などを、論理・理屈で押し通すこと」という意味があります。
人を説得する際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「理詰め」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
理詰めの意味は『思考・議論などを、論理・理屈で押し通すこと』
理詰めの読み方は「りづめ」です。
語源はよくわかっておりません。
『理詰め』には
- 理屈で議論・思考などをおしすすめること
- 理を言いたてて責めること
などの意味があります。
「理詰め」の正しい使い方を例文で紹介!
「理詰め」は、ビジネスシーンや日常の会話で人を説得する際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼は理詰めで話してくるので私は苦手です。
例文②
理詰めで話を進めるのは良くないので余裕を持ちましょう。
例文③
理詰めをされると選択肢が少なくなるような気がします。
【理詰めを使う時の注意点】
理詰めは理を詰めるとはいいません。
使う場合は必ず理詰めとして使いましょう。
またいい意味でも悪い意味でも使える言葉なので、悪い意味ばかりでとりすぎないように注意しましょう。
「理詰め」の類義語・言い換え3選
『理詰め』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 合理的
- 論理的
- 理論的
類義語①合理的の意味
道理や論理にかなっているさま
引用:goo辞書
彼の言っていることは合理的であり異論はありません。
類義語②論理的の意味
論理にかなっているさま。きちんと筋道を立てて考えるさま。
引用:goo辞書
彼女は論理的思考の持ち主です。
類義語③理論的の意味
理論に基づくさま。
引用:goo辞書
その方法は理論的にあり得ないと推測できます。
「理詰め」と「理屈」の違いは?
「理詰め」と「理屈」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「理詰め」には思考・議論などを、論理・理屈で押し通すことという意味がありますが、
それに対し「理屈」には、 物事の筋道、道理という意味があります。
また「理屈」には 無理につじつまを合わせた論理、こじつけの理論、へりくつといった意味もあります。
理屈には二つの意味を持ち、それぞれに全く異なる意味を持っています。
理屈に合わないといったように筋道という意味の理屈の使い方は理詰めには近しい使い方になりますが、理屈を並べるといった使い方はへりくつに近い使い方になります。
「理詰め」は英語で『logical』
理詰めは英語の『logical』に言い換えることができます。
英語の『logical』には
- 論理学(上)の・論理(上)の・論理的な・筋の通った
- 必然の・不可避の
という意味があります。
「理詰め」の対義語・反対語はありません
理詰めの対義語は、ありません。
理詰めの対義語に近しい言葉として「感情」という言葉があります。
意味は 「理性を失って感情をむきだしにするさま」です。
似て非なる言葉になるので使用する際には注意して使いましょう。