「省みる」という言葉には、「自分の行動や選択について深く考え、振り返ること」という意味があります。
自分自身の行いによくない点がなかったかなどを振り返る際よく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「省みる」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
省みるの意味は『自分の行動や選択について深く考え、振り返ること』
省みるの読み方は「かえりみる」です。
語源は漢字からきており、『省』は「振り返って考える」を意味しています。
『省みる』には
- 過去の自分の行いについて深く考えること・反省すること
- 過去に自分がしてきたことの善し悪しを考えること
などの意味があります。
「省みる」の正しい使い方を例文で紹介!
「省みる」は、日常生活のなかで過去の自分の行いを考える際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
昨日の出来事に対して冷静になり、なぜ感情的になってしまったのかを省みました。
例文②
プロジェクトが失敗に終わり、その原因を省みると、チーム全体のコミュニケーション不足が浮き彫りになった。
例文③
自らの行いを省み、自分がどれだけ失礼な態度だったか気づき反省しました。
例文④
これまでのミスを省みることで、もっと成長することができるだろう。
例文⑤
次こそダイエットに成功するため、過去の食生活を省みる。
【省みるを使う時の注意点】
比較対象は他者ではなく、現在や過去の自分自身であるということに注意しましょう。
「省みる」の類義語・言い換え5選
『省みる』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 省察
- 自問
- 内観
- 振り返る
- 回顧
類義語①省察の意味
(スル)自分自身をかえりみて、そのよしあしを考えること。「自らの言動を―する」
引用:goo辞書
少年は自らの言動を省察し、改善することを決意した。
類義語②自問の意味
[名](スル)自分で自分の心に問いかけること。「間違っていないかと―する」
引用:goo辞書
この選択が間違っていなかったかと自問した。
類義語③内観の意味
- 仏語。内省して自己の仏性・仏身などを観じること。観心 (かんじん) 。
- 《introspection》心理学で、自分の意識やその状態をみずから観察すること。内省。自己観察。
引用:goo辞書
内観を通じて、自分の心の動きを観察することで、より深く自分を知れるでしょう。
類義語④振り返るの意味
- 後方へ顔を向ける。振り向く。「背後の物音に―・る」
- 過ぎ去った事柄を思い出す。回顧する。かえりみる。「この一年を―・る」
引用:goo辞書
年末にこの1年について振り返ってみる。
類義語⑤回顧の意味
- 過ぎ去ったことを思い起こすこと。「学生時代を―する」
- 後ろを振り返ること。
引用:goo辞書
学生時代を回顧して懐かしい気持ちでいっぱいになった。
「省みる」と「顧みる」の違いは?
「省みる」と「顧みる」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「省みる」には自分の行動や選択について深く考え、振り返るという意味がありますが、
それに対し「顧みる」には、過ぎ去ったことを思い起こすという意味があります。
どちらも過去を振り返るという点においては同じ意味になりますが、過去の自分の行いを振り返り、反省するのが「省みる」であり、「顧みる」は過ぎたことを思い出すという意味になります。
「省みる」は英語で『look back』
省みるは英語の『look back』に言い換えることができます。
英語の『look back』には
- 過去を振り返る
- 後ろを見る
という意味があります。
「省みる」の対義語・反対語はありません
省みるの対義語は、ありません。