「冥土の土産」という言葉には、「それを手に入れて初めて安心して死ねるような事物」という意味があります。
ドラマや映画などのセリフとしてよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「冥土の土産」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「冥土の土産」の意味は『それを手に入れて初めて安心して死ねるような事物』
冥土の土産の読み方は「めいどのみやげ」です。
語源は、死後の世界を意味する「冥土」と、手みやげを意味する「土産」が組み合わされた言葉です。
『冥土の土産』には
- 冥土へ行く際に持参する土産
- それを手に入れて初めて安心して死ねるような事物
などの意味があります。
「冥土の土産」の正しい使い方を例文で紹介!
「冥土の土産」は、安心して死ねるような事物を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
冥土の土産だ。特別に秘密を教えてやろう。
例文②
冥土の土産に、ステーキが食べたい。
例文③
冥土の土産は何がいい?わたしは高級なシャンパンかなぁ。
例文④
今からする話は、冥土の土産にしてくださいね。
例文⑤
そんなことは、冥土の土産にもならない。
【冥土の土産を使う時の注意点】
「冥土の土産」という言葉は、死ぬにあたっての楽しい思い出にすることを意味します。
「冥土の土産」事態に悪い意味はありませんが、死を連想する言葉ですので、使用の際には気をつけましょう。
「冥土の土産」の類義語・言い換えは「置き土産」
『冥土の土産』の類義語や言い換えの言葉は「置き土産」です。
類義語を知り、同じ意味を持つ言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 置き土産
類義語①置き土産
故人や前任者が残していったものや業績。
引用:goo辞書
この畑は、祖父の置き土産だ。
「冥土の土産」と「冥途の土産」の違いは?
「冥土の土産」と「冥途の土産」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「冥土の土産」にはそれを手に入れて初めて安心して死ねるような事物という意味がありますが、
それに対し「冥途の土産」には、間もなく死んでしまう人に対し最後の望みを叶える行為という意味があります。
どちらもその物事を手に入れることで安心して死ぬことができるということを意味しており、大きな違いはありません。
「冥土」と「冥途」は、表記が違うだけで同じ意味を持っています。
どちらかというと「冥途の土産」の方が辞書に載っている表現で、一般的に使われます。
「冥土の土産」は英語で『good memory』
冥土の土産は英語の『good memory』に言い換えることができます。
英語の『good memory』には
- いい思い出
という意味があります。
「冥土の土産」の対義語・反対語はありません
冥土の土産の対義語は、ありません。