『未熟』には『果実が十分に熟していないこと、または経験が不十分』という意味があります。
「何となくの意味しか知らない」「使い方が合っているか分からないまま言っていた」という人もいるのではないでしょうか。
言葉の意味や使い方を正しく理解することで、自分の思いや気持ちを簡単に表現することができたり、コミュニケーションの質を高めることができます。
この記事では『未熟』の意味や使い方を例文などで、分かりやすく紹介していきます。
未熟の意味は『果実が成熟前・必要な経験が不十分』
【未熟の意味】
1.果実・作物などがまだ十分に熟していないこと。また、そのさま。「—な梅の実」「実はまだ小さくて—だ」
2.学問や技術などの経験・修練がまだ十分でないこと。また、そのさま。「—な技」「処理のしかたが—だ」
引用:weblio辞書
【未熟の語源】
「未」と「熟」に分けて考えます。
「未」の意味は、いまだ・まだその時期に至らないなどの意味があります。
「熟」の意味は、 みのる・そだつという意味があります。
つまり、成熟する時期にいまだ至っていないということで「未熟」なのです。
『未熟』には
- 果実や作物などがまだ十分に熟していないこと(そのさま)
- 学問や技術などの経験や修練がまだ十分でないこと(そのさま)
などの意味があります。
未熟の正しい使い方を例文で紹介!
『未熟』は、成熟していない果実に対してや、未経験や若手などの人(自身を含め)に対して使われる言葉です。
例文を見て、正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
この果実はまだ未熟なので、もうしばらくして収穫します!
例文②
未熟者ではございますが、今後ともよろしくお願いいたします。
例文③
今はまだ未熟だけど、経験を積んでいけばプロになれます。
例文④
私の考えはまだ、未熟なのかもしれない。
例文⑤
経験は未熟だが、知識はあるので自信を持ってください。
【注意点】
人に対して使う場合は、例として「あなたは未熟者です!」と強く伝えてしまうと、攻撃的な意味に捉えられる為、伝え方を考えて使いましょう。
「あなたは未熟者です!」→「あなたはまだ経験が未熟ですが、A(ポジティブなポイント)はいいと思います」
未熟の類義語・言い換え5選
『未熟』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 幼稚
- 生半熟
- 不慣れ
- 駆出
- 未経験
類義語①幼稚の意味
- 年齢がおさないこと。子供であること。
- 考え方・やり方などが未発達なこと。子供っぽいこと。また、そのさま。「―なアイデア」
引用:goo辞書
幼稚な行動は控えてください。
類義語②生半熟の意味
類義語③不慣れの意味
なれていないこと。また、そのさま。「—な手つき」
引用:weblio辞書
私はWeb会議が不慣れなので、同僚に助けてもらった。
類義語④駆出の意味
何かを始めたばかりであること、または何かをやり始めた初心者や下っ端の者、などの意味の表現。
引用:weblio辞書
類義語⑤未経験の意味
まだ経験していないこと。また、そのさま。
引用:weblio辞書
未経験ではありますが、頑張ります!
未熟は英語で『unripe』『immature』
未熟は英語の『unripe』と『immature』で、表現することができます。
『unripe』の意味
『immature』の意味
未熟の対義語・反対語は『成熟』
未熟の対義語は、『成熟』になります。
成熟には
- 果物や穀物が十分に熟すること
- 人の心や身体などが十分に成長すること
- その事をするのに最も適した時期に達すること
などの意味があり、果物・人・会社などが十分に成長した時を表現する際に用いられます。
未熟•••目的とする時期(スキル)に達していない状態
成熟•••十分に成長した状態