「身に余るお言葉」という言葉には、『「言葉が良すぎて自分には不相応である」という謙遜』という意味があります。
日常生活やビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「身に余るお言葉」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「身に余るお言葉」の意味は『「言葉が良すぎて自分には不相応である」という謙遜』
身に余るお言葉の読み方は「みにあまるおことば」です。
語源は、処遇が自分の身分や業績を超えてよすぎることを意味する「身に余る」と、
「言葉」の丁寧語な言い回しである「お言葉」が組み合わされた言葉です。
『身に余るお言葉』には
- 「言葉が良すぎて自分には不相応である」という謙遜
などの意味があります。
「身に余るお言葉」の正しい使い方を例文で紹介!
「身に余るお言葉」は、自分には不相応なくらいの褒め言葉をもらった時に謙遜を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
身に余るお言葉をいただき、嬉しく思います。いつもありがとうございます。
例文②
身に余るお言葉をいただき、恐縮です。今後ともよろしくお願いいたします。
例文③
身に余るお言葉を、ありがとうございました。
例文④
身に余るお言葉をいただき、感謝申し上げます。
例文⑤
身に余るお言葉をいただき、大変恐れ入ります。
【身に余るお言葉を使う時の注意点】
「身に余るお言葉」は、目上の人から褒められたり評価されたりした場面で、謙遜しつつも感謝するという場合に使う言葉です。
一般的に、立場が同等な人や目下の人に対しては使いませんので、気をつけましょう。
「身に余るお言葉」の類義語・言い換え3選
『身に余るお言葉』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- ありがたいお言葉
- もったいないお言葉
- 過分なお言葉
類義語①ありがたいお言葉の意味
社長からありがたいお言葉をいただきました。
類義語②もったいないお言葉の意味
もったいないお言葉、光栄です。
類義語③過分なお言葉の意味
過分なお言葉を頂戴し、恐縮です。
「身に余るお言葉」と「もったいないお言葉」の違いは?
「身に余るお言葉」と「もったいないお言葉」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「身に余るお言葉」には「言葉が良すぎて自分には不相応である」という謙遜という意味がありますが、
それに対し「もったいないお言葉」には、自分の身には過分で恐れ多い言葉であることを表すという意味があります。
どちらも、目上の人からの褒め言葉や評価に対して自身を謙遜して使う言葉で、両方とも感謝の表現が後に続くことが多いです。
意味としてはほぼ同じなので好みの言い回しを使って問題ありませんが、
「身に余るお言葉」の方がやや一般的だと言われています。
「身に余るお言葉」は英語で『undeserved compliment』
身に余るお言葉は英語の『undeserved compliment』に言い換えることができます。
英語の『undeserved compliment』には
- 不相応なくらいの褒め言葉
という意味があります。
「身に余るお言葉」の対義語・反対語はありません
身に余るお言葉の対義語は、ありません。