「身に染みる」という言葉には、「心の底から思う」という意味があります。
何かを深く感じた際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「身に染みる」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
『身に染みる』の意味は『心の底から思う』
『身に染みる』の読み方は「みにしみる」です。
『身に染みる』には
- 深く感じる
- 心の底から思う
などの意味があります。
『身に染みる』の正しい使い方を例文で紹介!
「身に染みる」は、何かを深く感じた時に使われる言葉で、ニュアンスによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、
失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
深く感じた時
【例文①】
父の言葉が、家庭を持った今身に染みている。
【例文②】
失恋した直後は友人の優しさが身に染みる。
冷気が強く感じられること
【例文①】
朝晩の寒暖差が身に沁みる。
【例文②】
ビル風が身に沁みる季節になってきた。
例文③ ネガティブな心境も相まった時
【例文①】
ミスに気づいた直後の上司からの指摘は身に沁みた。
【例文②】
別れたことを知らない友人からの言葉が身に沁みた。
【「身に染みる」を使う時のポイント】
『身に染みる』には、主に例文①のように心理的なニュアンス、プラスのイメージで使われる場合と、
例文②のように身体的なニュアンスで使われることが多いです。
しかし、例文③のように心理的なニュアンス(ネガティブな心理状況)も相まって身体的なニュアンスを強く感じた場合にも使われます。
「身に染みる」の類義語・言い換え4選
『身に染みる』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- ひしひしと感じる
- 心底感じる
- 実感する
- 骨身に染みる
類義語①「ひしひしと感じる」の意味
感情や雰囲気などが厳しく強く心に伝わってくること。「ひしひしと感じられる」「ひしひしと伝わってくる」などと使われる。平仮名で書くことが多い。
引用:weblio辞書
1人暮らしを始めて両親のありがたみをひしひしと感じた。
類義語②「心底感じる」の意味
心の底からそうだと感じるさま。
引用:Weblio類語辞典
同棲してみて、家事スキルの差を心底感じた。
類義語③「実感する」の意味
先輩と組んで、自分の力不足を実感した。
類義語④『骨身に染みる』の意味
冬の長雨は骨身に染みる。
「身に染みる」と「身に沁みる」の違いは?
『身に染みる』と「身に沁みる」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
2つは同じ読み方ですが、染みるは常用漢字、沁みるは常用漢字を使用していないという違いがあります。
どちらも間違いはありませんが、常用漢字のため『身に染みる』やひらがなの「身にしみる」と使われることが多いでしょう。
「身に染みる」は英語で「feel deeply」
身に染みるは英語の「feel deeply」に言い換えることができます。
英語の「feel deeply」には
- 心を動かされる
という意味があります。
「身に染みる」の対義語・反対語はない
「身に染みる」の対義語は、ありません。