「未知」という言葉には、「まだ知らないこと」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「未知」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「未知」の意味は『まだ知らないこと』

未知の読み方は「みち」です。
明確な語源や由来はありませんが、「未」と「知」のそれぞれの意味は、
- 「未」は、未だに〜ない
- 「知」は、知る
この2つが合わさってできた言葉です。
『未知』には
- まだ知らないこと
- まだ知られていないこと
などの意味があります。
「未知」の正しい使い方を例文で紹介!

「未知」は、まだ知らないことや知られていないことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

私にとってこの分野は未知の世界です。
例文②

未知のウィルスが広がっている。
例文③

未知の生物を発見しました。
例文④

ここから先は未知の領域です。
例文⑤

彼がどれだけ実力を発揮できるかは未知数だ。
【未知を使う時の注意点】
「未知」は未知の世界・未知の分野など、まだわかっていないことを表す際に使います。
科学・探究・冒険などの文脈で用いられることが多いので覚えておきましょう。
「未知」の類義語・言い換え4選

『未知』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 不明
- 不鮮明
- 漠然
- 未確認
類義語①不明の意味
はっきりわからないこと。明らかでないこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

システムエラーの原因は不明のままです。
類義語②不鮮明の意味
はっきりしないこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

撮った写真のほとんどが不鮮明だった。
類義語③漠然の意味
ぼんやりとして、はっきりしないさま。広くてはてしのないさま。
引用:Weblio辞書

将来に対して漠然とした不安がある。
類義語④未確認の意味
まだ確認されていないこと。また、そのさま。
引用:Weblio辞書

その情報は未確認なので、これから担当者に聞いてきます。

「未知」と「無知」の違いは?

「未知」と「無知」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「未知」にはまだ知らないことや知られていないことという意味がありますが、
それに対し「無知」には、知識や理解がないことという意味があります。
「未知」は物事や状況についてまだ知られていないことを表すのに対して、「無知」は知識や理解がないことを指し、主に人に対して使います。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「未知」は英語で『unknown』

未知は英語の『unknown』に言い換えることができます。
英語の『unknown』には
- 未知の
- 不明の
- 未詳の
という意味があります。
「未知」の対義語・反対語は『既知』

未知の対義語は、『既知』になります。
既知には
- すでに知っていること
- すでに知られていること
などの意味があり、すでに知っていることを表す際に用いられます。

既知の情報だけでは解決できない問題だ。
まだ知らないことや知られていないことという意味の「未知」に対して、すでに知っていることや知られていることという意味の「既知」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
