「水を差す」という言葉には、「邪魔をすること」という意味があります。
「話に水を差す」という表現でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「水を差す」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
水を差すの意味は『邪魔をすること』
水を差すの読み方は「みずをさす」です。
語源は諸説ありますが、適温のものに水を足すことからきていると言われています。
丁度良い温度のお湯や味の料理に、わざわざ水を注ぐことで台無しにするという表現することから、うまくいっていることに対して邪魔をして台無しにするという意味をもつようになりました。
『水を差す』には
- 邪魔をすること
- 横槍を入れること
などの意味があります。
「水を差す」の正しい使い方を例文で紹介!
「水を差す」は、邪魔をすることを表す場面で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
ドラマを見ていると、父が水を差すようなことを言ってくるので嫌です。
例文②
同期は僕の仕事ぶりが気に入らないのか、いつも水を差してくる。
例文③
盛り上がっているところ水を差すようで悪いのですが、そろそろおいとまします。
例文④
今日のランチ会での発言が、水を差しているように思われなかったか心配だ。
例文⑤
これは僕と妻との話なので、水を差さないでください。
【水を差すを使う時の注意点】
一般的に「水を差す」はネガティブなイメージのある言葉です。
意識的に水を差すような発言をする人もいますが、何気ない無意識的な言動が結果的に水を差すことになってしまうこともありますので、会話の際には気をつけたいですね。
「水を差す」の類義語・言い換え3選
『水を差す』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 横槍を入れる
- 茶々を入れる
- 腰を折る
類義語①横槍を入れるの意味
第三者が横から人の話や仕事に口を出して妨害すること。差し出口をすること。
引用:Weblio辞書
上司に横槍を入れられて、やる気を失った。
類義語②茶々を入れるの意味
じゃまをする。水をさす。
引用:goo辞書
人の話を聞くときには、茶々を入れないように気をつけている。
類義語③腰を折るの意味
話などを中途で妨げる。
引用:goo辞書
話の腰を折るようで悪いのですが、トイレに行ってきてもいいですか?
「水を差す」と「腰を折る」の違いは?
「水を差す」と「腰を折る」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「水を差す」には邪魔をすることという意味がありますが、
それに対し「腰を折る」には、話などを中途で妨げるという意味があります。
どちらも途中で邪魔をするという意味合いをもっています。
「水を差す」は邪魔を入れるイメージ、「腰を折る」は重要部分を壊すというイメージですので、時と場合に応じて合う方を使いましょう。
「水を差す」は英語で『throw cold water on』
水を差すは英語の『throw cold water on』に言い換えることができます。
英語の『throw cold water on』には
- 〜に水をさす
- けちをつける
という意味があります。
「水を差す」の対義語・反対語は『火に油を注ぐ』
水を差すの対義語は、『火に油を注ぐ』になります。
火に油を注ぐには
- 勢いの盛んなものにさらに勢いを加えるようなことをするたとえ
などの意味があり、よくないことをさらに勢いづけてしまうことを表す際に用いられます。
友達の夫婦喧嘩に、火に油を注いでしまった。
もともと良好な関係のものに邪魔をすることを表す「水を差す」に対して、悪い状態をより悪い方向に盛り上げてしまうことを意味する「火に油を注ぐ」は、反対の意味の言葉として使うことができます。