「目途」という言葉には、「目的・めど」という意味があります。
日常生活ではあまり聞き馴染みがなく、ビジネスシーンなどで使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「目途」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「目途」の意味は『目的・めど』
目途の読み方は「もくと」です。
語源は植物の「蓍萩」の古名の「めど」から来ており、
- 「目」は内容を表すもの
- 「途」はみち
の2つが合わさってできた言葉です。
『目途』には
- めあて
- 目的
- めど
などの意味があります。
「目途」の正しい使い方を例文で紹介!
「目途」は、目的やめどを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
来年中を目途として、新商品を開発することが今日の会議で決まった。
例文②
10月の第一週を目途として提案資料を仕上げなければならない。
例文③
やっとこの仕事の目途がたった。
例文④
なかなか完成の目途が立たない。
【目途を使う時の注意点】
「目途」は基本的には「もくと」と読みますが、「めど」と読んでも間違いではありません。
「目途」の類義語・言い換え5選
『目途』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 目標
- 予定
- 見当
- 目安
- 目処
類義語①目標の意味
行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。「―を達成する」「月産五千台を―とする」「―額」
引用:goo辞書
今期の目標を立てよう。
類義語②予定の意味
[名](スル)行事や行動を前もって定めること。また、そのことがら。「会議の―を入れる」「旅行は来月に―している」
引用:goo辞書
月末には出張の予定が入っている。
類義語③見当の意味
はっきりしていない事柄について大体の予想をすること。見込み。「犯人の―はついている」「―をつける」
引用:goo辞書
初めてのことなので、全く見当がつかない。
類義語④目安の意味
目当て。目標。おおよその基準。また、おおよその見当。「60点を―とする」「費用の―を立てる」
引用:goo辞書
作業の目安が立たないので困っている。
類義語⑤目処の意味
目指すところ。目当て。また、物事の見通し。「九月実施を―に細部を詰める
引用:goo辞書
今年の5月を目処に、結婚したいと思っています。
「目途」と「目処」の違いは?
「目途」と「目処」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「目途」には目的・めどという意味がありますが、
それに対し「目処」には、目指すところ・物事の見通しという意味があります。
どちらも、目標や大体の見込みという意味合いを持っています。
どちらかというと「目途」は目標を意味し、「目処」は見通しを意味することが多いですので、使い分ける際には覚えておくと良いでしょう。
「目途」は英語で『outlook』
目途は英語の『outlook』に言い換えることができます。
英語の『outlook』には
- 見解
- 見通し
などという意味があります。
「目途」の対義語・反対語はありません。
目途の対義語は、ありません。
「目途が立たない」など、否定の意味で使うことで反対語の意味を表すことができます。