「猛者」という言葉には、「力のすぐれた勇猛な人」という意味があります。
強い人を表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「猛者」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「猛者」の意味は『力のすぐれた勇猛な人』
猛者の読み方は「もさ」です。
明確な語源は不明ですが、「猛者」という言葉は平安後期頃から使われるようになったと言われています。
勇猛果敢な人や威厳のある人のことを指す言葉で、当初は「もうざ」と読まれていましたが、だんだんと「もさ」と読まれるようになりました。
『猛者』には
- 力のすぐれた勇猛な人
- 荒っぽい人
- もうざ
などの意味があります。
「猛者」の正しい使い方を例文で紹介!
「猛者」は、力のすぐれた勇猛な人を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼はプロレス界の猛者と呼ばれています。
例文②
ゲーム界の猛者と言われている方と対戦しました。
例文③
営業部は、交渉に長けている猛者ばかりだ。
例文④
この大会には、各地方の猛者が集まっています。
例文⑤
彼は柔道界の猛者でしたが、今ではすっかりテレビタレントです。
【猛者を使う時の注意点】
「猛者」のことを「もうじゃ」と読むのは間違いですので、気をつけましょう。
「猛者」の類義語・言い換え5選
『猛者』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 強者
- 強豪
- 達人
- 精鋭
- 勇者
類義語①強者の意味
強い者。他にまさる力や権力をもつ者。
引用:goo辞書
どの世界でも、強者の意見は通りやすい。
類義語②強豪の意味
勢いが盛んで強いこと。また、その人。
引用:goo辞書
母校は野球の強豪校です。
類義語③達人の意味
技芸・学問の奥義に達している人。達者。
引用:goo辞書
彼は弓道の達人です。
類義語④精鋭の意味
強くて、勢いのいいこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
我が部署は、精鋭揃いです。
類義語⑤勇者の意味
勇気のある人。勇士。
引用:goo辞書
勇者を題材にしたアニメが最近はやっています。
「猛者」と「亡者」の違いは?
「猛者」と「亡者」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「猛者」には力のすぐれた勇猛な人という意味がありますが、
それに対し「亡者」には、金銭や色欲などの執念にとりつかれている人という意味があります。
お金に執着していることを表す「金のもうじゃ」という言い回しは「金の亡者」が正しい表記です。
「猛者」と「亡者」は意味が全く異なりますので、誤用しないように気をつけましょう。
「猛者」は英語で『stalwart』
猛者は英語の『stalwart』に言い換えることができます。
英語の『stalwart』には
- たくましい
- 頑丈な
などという意味があります。
「猛者」の対義語・反対語は『雑魚』
猛者の対義語は、『雑魚』になります。
雑魚には
- 地位の低い者、取るに足りない者をたとえていう語
- 小物
などの意味があり、地位の低い者や取るに足らない者を表す際に用いられます。
雑魚に用はない。
力のすぐれた勇猛な人という意味のある「猛者」に対して、地位の低い者、取るに足りない者という意味の「雑魚」は、反対の意味の言葉として使うことができます。