「無法地帯」という言葉には、「法律の力が及ばないような場所」という意味があります。
危険な地域や荒れている場所を表す際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「無法地帯」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「無法地帯」の意味は『法律の力が及ばないような場所』
無法地帯の読み方は「むほうちたい」です。
明確な語源は不明ですが、法がないことや法律があっても守られないことを表す「無法」と、一定の範囲の土地を意味する「地帯」が組み合わされた言葉です。
『無法地帯』には
- 法律の力が及ばないような場所
- 法がない地域
などの意味があります。
「無法地帯」の正しい使い方を例文で紹介!
「無法地帯」は、法律の力が及ばないような場所を表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
この辺りは無法地帯なので、夜は特に気をつけたほうがいい。
例文②
発展途上国には無法地帯が多い。
例文③
この近くは治安が悪く、無法地帯と化している。
例文④
このスーパーの安売りは割り込みや買い占めが横行していて、無法地帯だ。
例文⑤
外国は日本に比べて無法地帯が多い傾向があります。
【無法地帯を使う時の注意点】
「無法地帯」は、犯罪の多い地域を表す場合が多く、日本よりも海外の地域を表すことが多いです。
また、ルールが守られていない状態のことを「無法地帯」と比喩的に表現する場合もありますので、覚えておきましょう。
「無法地帯」の類義語・言い換え2選
『無法地帯』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- スラム
- 無規律
類義語①スラムの意味
都市で、貧しい人たちが寄り集まって住んでいる区域。貧民窟 (ひんみんくつ) 。貧民街。
引用:goo辞書
スラム街には近づかないほうがいいよ。
類義語②無規律の意味
規律のないこと。だらしのないこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
無規律な集団が深夜のコンビニ前にいる。
「無法地帯」と「治外法権」の違いは?
「無法地帯」と「治外法権」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「無法地帯」には法律の力が及ばないような場所という意味がありますが、
それに対し「治外法権」には、国際法上、特定の外国人が現に滞在する国の法律、特に裁判権に服さない権利という意味があります。
「無法地帯」は法律の力が及ばないような場所自体を表しますが、「治外法権」は、外国人が法律に拘束されないという権利を表します。
似たような言葉ですが、意味合いは異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「無法地帯」は英語で『disturbed area』
無法地帯は英語の『disturbed area』に言い換えることができます。
英語の『disturbed area』には
- 無法地帯
という意味があります。
「無法地帯」の対義語・反対語は『法治国家』
無法地帯の対義語は、『法治国家』になります。
法治国家には
- 国民の意思によって制定された法律に基づいて国政が行われることを原則とする国家
- 法治国
などの意味があり、国民の意思によって制定された法律に基づいて、国政が行われることを原則とする国家を表す際に用いられます。
このクラスはまるで法治国家のようです。
法律の力が及ばないような場所という意味の「無法地帯」に対して、国民の意思によって制定された法律に基づいて国政が行われることを原則とする国家という意味の「法治国家」は、反対の意味の言葉として使うことができます。