「叢雲(群雲)」という言葉には、「高積雲や層積雲のこと」という意味があります。
日常生活ではあまり使われない言葉ですので、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「叢雲(群雲)」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「叢雲(群雲)」の意味は『高積雲や層積雲のこと』
叢雲(群雲)の読み方は「むらくも」です。
漢字表記は一般的に「叢雲」が使われています。
明確な語源は不明ですが、
- 「叢」は、群がり集まる
- 「雲」は、空に浮かぶくも
の2つが合わさってできた言葉です。
『叢雲』には
- 高積雲や層積雲のこと
- むらがり立つ雲
- 一群 れの雲
などの意味があります。
「叢雲」の正しい使い方を例文で紹介!
「叢雲」は、高積雲や層積雲のことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
空一面に叢雲がかかった。
例文②
叢雲の中を飛行機が飛んで行きました。
例文③
叢雲に隠れて、今日は月が見せません。
例文④
青い空に叢雲が広がっている。
例文⑤
叢雲が晴れたので、今日の花火はよく見えそうだ。
【叢雲を使う時の注意点】
「叢雲」の「叢」は常用漢字外のため、「村雲」「群雲」と表記される場合がありますが、意味と読み方は同じですので覚えておきましょう。
「叢雲」の類義語・言い換え3選
『叢雲』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 積乱雲
- 入道雲
- 高積雲
類義語①積乱雲の意味
十種雲形(雲級)の一。垂直に高く盛り上がり、大きな塔のように見える雲。上部には氷晶ができ、広がって朝顔状や鉄床 (かなとこ) 状になることが多い。雷雨を伴うことが多く、ときには雹 (ひょう) を降らせる。略号はCb。入道雲。雷雲。
引用:goo辞書
積乱雲が発生しています。
類義語②入道雲の意味
積乱雲や雄大な積雲の俗称。
引用:goo辞書
入道雲の絵を描きました。
類義語③高積雲の意味
十種雲形(雲級)の一。白色または灰色をした丸みのある雲塊が規則的に並び、ふつう2〜7キロの高さに現れる雲。主に水滴からなる。略号はAc。羊雲 (ひつじぐも) 。叢雲 (むらくも) 。斑雲 (まだらぐも) 。→雲級
引用:goo辞書
高積雲は、羊雲やうろこ雲とも呼ばれます。
「月に叢雲花に風」の意味は『世の中の好事には、とかく差し障りが多いこと』
「叢雲」を使った有名なことわざは『月に叢雲花に風』です。
「月に叢雲花に風」を使った例文を紹介!
「月に叢雲花に風」は、世の中の好事には、邪魔が入りやすいことを表す際に使われる言葉です。
例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
完成目前で壊れてしまった…。まさに月に叢雲花に風だ。
月に叢雲花に風、最後まで気を引き締めていこう。
「叢雲」の対義語・反対語はありません
叢雲の対義語は、ありません。