「虫の知らせ」という言葉には、「悪い予感」という意味があります。
情報を得る前に事件や事故、失敗を回避したり、身内の不幸に気付いたときなどによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「虫の知らせ」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
虫の知らせの意味は『よくないことが起こりそうであると感じること』
虫の知らせの読み方は「むしのしらせ」です。
ここで使われる「虫」の由来は、道教の「三尸(さんし)・三虫(さんちゅう)」と考えられます。
この「三尸(さんし)・三虫(さんちゅう)」は生まれた時から人体に棲み、人が眠っているすきに体内から抜け出して、その人の罪悪を天帝に知らせるといわれていたものです。
これにより、古くから人間の体内に棲む「虫」が、意識や感情に影響を与えられるものとして考えられ、特に悪い事柄を表す言葉に用いられるようになったと考えられます。
『虫の知らせ』には
- よくないことが起こりそうであると感じること
- 悪い予感
などの意味があります。
「虫の知らせ」の正しい使い方を例文で紹介!
「虫の知らせ」は、何か悪いことが起こりそうな予感がしたときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
いつも通っている道で事故があったのですが、今朝なんとなく違う道を選んだのは、虫の知らせだったのかもしれません。
例文②
虫の知らせで父の家に行ってみたら、一人で倒れているのを見つけた。
例文③
飛行機が落ちる夢を見て虫の知らせだと思ったので、新幹線で行くことにしました。
【虫の知らせを使う時の注意点】
「虫の知らせ」は悪いことが起きる予感を意味するので、良いことが起きると感じた場面では使いません。
「虫の知らせ」の類義語・言い換え3選
『虫の知らせ』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 胸騒ぎ
- 凶兆
- 不吉
類義語①胸騒ぎの意味
心配ごとや悪い予感などのために心が穏やかでないこと。
引用:goo辞書
いつもはすぐメールの返事をくれるのに、今日は返ってこないので胸騒ぎがする。
類義語②凶兆の意味
不吉な前兆。よくないことが起こる前ぶれ。
引用:goo辞書
お気に入りのカップが割れたのは、なにかの凶兆かもしれない。
類義語③不吉の意味
縁起が悪いこと。不運の兆しがあること。また、そのさま。不祥。
引用:goo辞書
不吉な予感がして早めに家を出たら、電車が遅れていて遅刻するところだった。
「虫の知らせ」は英語で『premonition』
虫の知らせは英語の『premonition』に言い換えることができます。
英語の『premonition』には
- (何かよくないことが起こるという)予感、予告、予感
という意味があります。
「虫の知らせ」の対義語・反対語はありません
虫の知らせの明確な対義語はありません。