「脈絡」という言葉には、「物事の一貫したつながり」という意味があります。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「脈絡」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「脈絡」の意味は『物事の一貫したつながり』
脈絡の読み方は「みゃくらく」です。
明確な語源や由来はありませんが、「脈」と「絡」のそれぞれの意味は、
- 「脈」は、つながり
- 「絡」は、結びつくこと
この2つが合わさってできた言葉です。
『脈絡』には
- 血管
- 脈
- 物事の一貫したつながり
- 筋道
などの意味があります。
「脈絡」の正しい使い方を例文で紹介!
「脈絡」は、物事の一貫したつながりを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

彼の発言は、前後の脈絡がなくてわかりにくい。
例文②

脈絡のない話を聞くのは疲れる。
例文③

わたしは脈絡のない話をいつもしてしまう。
例文④

脈絡のない出来事で、驚いた。
例文⑤

文章の脈絡を考えてください。
【脈絡を使う時の注意点】
「脈絡」は「脈絡がない」という否定的な形で使われることが多い言葉です。
話の流れと関係なく突然出てきた発言などを指しますので、覚えておきましょう。
「脈絡」の類義語・言い換え4選
『脈絡』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 文脈
- 流れ
- 一貫性
- 筋道
類義語①文脈の意味
1 文章の流れの中にある意味内容のつながりぐあい。
2 一般に、物事の筋道。また、物事の背景。
引用:Weblio辞書

文脈に沿った発言を心がけてください。
類義語②流れの意味
時間の経過や物事の移り変わり。
引用:Weblio辞書

これまでの流れ的には、こちらが有利な試合運びです。
類義語③一貫性の意味
一貫性とは、最初から最後まで、ブレずに芯が通っていることである。
引用:Weblio辞書

一貫性のある教育は、とても重要です。
類義語④筋道の意味
物事を行うときの正しい順序。
引用:Weblio辞書

筋道を踏んで、これからのことは進めてください。

「脈絡」と「脈略」の違いは?
「脈絡」と「脈略」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「脈絡」には物事の一貫したつながりという意味がありますが、
それに対し「脈略」は、「脈絡」の間違った表記です。
「脈絡」と「脈略」は、漢字の表記や読みが似ていますが、「脈略」という言葉は存在しておらず、間違いです。
正しくは「脈絡」ですので、しっかりと覚えておきましょう。
「脈絡」は英語で『context』
脈絡は英語の『context』に言い換えることができます。
英語の『context』には
- (文章の)前後関係
- 文脈
- 脈絡
などという意味があります。
「脈絡」の対義語・反対語は『支離滅裂』
脈絡の対義語は、『支離滅裂』になります。
支離滅裂には
- 趣旨がばらばらで、一貫性に欠けているさま
などの意味があり、趣旨がばらばらで、一貫性に欠けている様子を表す際に用いられます。

母の言っていることは支離滅裂です。
物事の一貫したつながりという意味の「脈絡」に対して、趣旨がばらばらで、一貫性に欠けているさまを表す「支離滅裂」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
