「ナンセンス」という言葉は、「意味をなさないこと」という意味があるカタカナ語です。
日常生活でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ナンセンス」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「ナンセンス」の意味は『意味をなさないこと』
ナンセンスの読み方は「なんせんす」です。
語源はフランス語の「nonsense」です。
- 「non」は否定
- 「sense」は物の見方
を意味しています。
『ナンセンス』には
- 意味をなさないこと
- 無意味であること
- ばかげていること
などの意味があります。
「ナンセンス」の正しい使い方を例文で紹介!
「ナンセンス」は、意味をなさないことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
この商品を買わないなんて、ナンセンスだ。
例文②
大雨の中、買い物に行くなんてナンセンスだよ。
例文③
このラーメン屋でカレーを頼むなんて、ナンセンス!
例文④
会議中に私用の電話に出るなんて、ナンセンスだ。
例文⑤
時間だけかかって何も決まらない、ナンセンスな会議だった。
【ナンセンスを使う時の注意点】
「ナンセンス」は昭和の流行語と言われており、現代の日本ではあまり使われない言い回しです。
死語だと認識されていたり、若い人には通じない可能性もありますので、使用の際には気をつけましょう。
「ナンセンス」の類義語・言い換え4選
『ナンセンス』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 無意味
- 論外
- 無意義
- ちんぷんかん
類義語①無意味の意味
意味のないこと。価値なく、つまらないこと。また、そのさま。無意義。ナンセンス。
引用:goo辞書
旦那と話し合っても無意味だ。
類義語②論外の意味
論じる価値もないこと。もってのほかで話にならないこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
遅刻してくるやつは論外。
類義語③無意義の意味
意義のないこと。価値がなくつまらないこと。また、そのさま。無意味。
引用:goo辞書
この研修の内容は既に知っていることだったので、無意義な時間でした。
類義語④ちんぷんかんの意味
言葉や話がまったく通じず、何が何だか、さっぱりわけのわからないこと。また、そのさま。ちんぷんかんぷん。
引用:goo辞書
何度聞いても、池袋駅の乗り換えはちんぷんかんだ。
「ナンセンス」と「センスがない」の違いは?
「ナンセンス」と「センスがない」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ナンセンス」には意味をなさないことという意味がありますが、
それに対し「センスがない」には、物事の微妙な変化を感じ取る感覚がないという意味があります。
「ナンセンス」は、意味がないことや馬鹿げていることを表す言葉ですが、
「センスがない」は、物事の微妙な変化を感じ取れないことを表します。
また、「センスがない」には才能がないという意味もあり「〇〇のセンスがない」のように使われることが多いです。
「ナンセンス」の「センス」は価値や意義を意味していますが、「センスがない」の「センス」は感覚や感性を表す言葉です。
同じ「センス」がつく言葉ですが、意味の異なる言葉ですので覚えておきましょう。
「ナンセンス」の対義語・反対語は『良識』
ナンセンスの対義語は、『良識』になります。
良識には
- 物事の健全な考え方
- 健全な判断力
などの意味があり、物事の健全な考え方を表す際に用いられます。
私の姉は非常に良識的な人です。
意味をなさないことという意味のある「ナンセンス」に対して、物事の健全な考え方という意味の「良識」は、反対の意味の言葉として使うことができます。