「人参で行水」という言葉には、「病に対して金に糸目を付けることなく治療の限りを尽くすこと」という意味があります。
誰かが病気になった時などに使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「人参で行水」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「人参で行水」の意味は『病に対して金に糸目を付けることなく治療の限りを尽くすこと』
【人参で行水の意味】
「人参で行水」とは、「病に対して金に糸目を付けることなく治療の限りを尽くす」という意味で用いられる慣用表現である。「人参」は高麗人参(朝鮮人参)のことであり、いわば高価な漢方薬の代名詞である。その煎じ汁を、それこそ浴びるように飲む、そのさまが「行水」に喩えられているわけである。
引用:Weblio辞書
人参で行水の読み方は「にんじんでぎょうずい」です。
「人参で行水」の「人参」とは、漢方によく使われる朝鮮人参のことです。
昔は朝鮮人参が高価でなかなか手に入るものではありませんでした。
「人参で行水」とは、高価な朝鮮人参を浴びるほど飲むことで病気を治す、ということを表した言葉です。
『人参で行水』には
- 病に対して金に糸目を付けることなく治療の限りを尽くす
などの意味があります。
「人参で行水」の正しい使い方を例文で紹介!
「人参で行水」は、病に対して金に糸目を付けることなく治療の限りを尽くすことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
祖父は癌が進んでいたが、人参で行水し元気になった。
例文②
人参で行水してまでも、長生きしたいとは思いません。
例文③
息子のためなら、もちろん人参で行水します。
例文④
人参で行水すれば治ると言われたが、医療費はかなり高額になる。
例文⑤
妻は娘の花嫁姿を見るまでは死ねないと、人参で行水することを決めた。
【人参で行水を使う時の注意点】
「人参で行水」に似た言葉で「人参飲んで首くくる」と言うものがあります。
これは、高額な朝鮮人参を使うことで病気は治ったが、医療費が払いきれなくて首をくくることになる、という意味をもったことわざです。
併せて覚えておきましょう。
「人参で行水」の類義語・言い換えは「百方手を尽くす」
『人参で行水』の類義語や言い換えの言葉は「百方手を尽くす」です。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 百方手を尽くす
類義語①百方手を尽くすの意味
百方手を尽くしたが、父は昨夜亡くなった。
「人参で行水」は英語で『try every means available』
人参で行水は英語の『try every means available』に言い換えることができます。
英語の『try every means available』には
- 百方手を尽くす
- あらゆる手段を尽く
という意味があります。
「人参で行水」の対義語・反対語はありません
人参で行水の対義語は、ありません。