「ニュアンス」という言葉には、「微妙な意味合いの表現」という意味があるカタカナ語です。
日常生活でもよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ニュアンス」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「ニュアンス」の意味は『微妙な意味合いの表現』
ニュアンスの読み方は「にゅあんす」です。
語源はフランス語の「nuance」で、カタカナと同じ「微妙な意味合い」という意味です。
『ニュアンス』には
- 言葉や文章に含まれる微妙な意味合い
- 微妙な雰囲気
- 曖昧
- なんとなく
などの意味があります。
「ニュアンス」の正しい使い方を例文で紹介!
「ニュアンス」は、明確な言葉での表現が難しく曖昧に伝えるときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
言葉のニュアンスで彼に好きな人がいるのが分かった。
例文②
その単語はニュアンス的に合っていますか?
例文③
明確な言葉を避けてニュアンスで伝えたら誤解が生じました。
例文④
私が苦手だってこと、ニュアンス的に分からないの?
例文⑤
先輩のミス・・言いにくいからニュアンスで伝えよう。
【ニュアンスを使う時の注意点】
ニュアンスは日常生活で多く使われる言葉ですが、話の焦点が曖昧になるので相手に誤解されてしまう場合があります。
特にビジネスシーンでは「何が言いたいのか分からない」と相手を不快にさせてしまう可能性があるので、注意が必要です。
「ニュアンス」の類義語・言い換え3選
『ニュアンス』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 含意
- 文意
- 意味合い
類義語①含意(がんい)の意味
表面に現れない意味を含みもつこと。また、その意味。
引用:goo辞書
お客様の含意を読み取ることが営業の鍵です!
類義語②文意(ぶんい)の意味
文章の表現しようとしている趣旨。文章の意味。
引用:goo辞書
メールの文意をつかんで仕事に取り掛かります。
類義語③意味合いの意味
他の物事や表現とのかかわりにおいて帯びる意味。また、それとなく示される意味内容。
引用:goo辞書
Aさんの発言に、そんな重い意味合いが込められていたのには驚きでした。
「ニュアンス」と「フィーリング」の違いは?
「ニュアンス」と「フィーリング」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ニュアンス」にはなんとなく・曖昧という意味がありますが、
それに対し「フィーリング」には、なんとなく受ける感じや感覚という意味があります。
どちらも「なんとなく」を指す言葉ですが、使うシーンが違います。
- ニュアンスは言葉・文章での表現(潜在的)
- フィーリングは感性・交友関係での表現(表面的)
よく交友関係で「フィーリングが合う」という言葉を使いますが「ニュアンスが合う」と使うのは間違えなので注意しましょう。
「ニュアンス」の対義語・反対語は『ロジック』
ニュアンスの対義語は、『ロジック』になります。
ロジックには
- 論法
- 論理
などの意味があり、しっかりと道筋を立てて話す際に用いられます。
Aさんの説明はロジックが強いから新人担当に付けよう。
ニュアンスは「話がはっきりしない」ことですが、ロジックは「話がはっきりしている」ことなので、対義語の関係になります。