「入電」という言葉には、「電報・電信などが来ること」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「入電」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「入電」の意味は『電報・電信などが来ること』

入電の読み方は「にゅうでん」です。
明確な語源や由来はありませんが、「入」と「電」のそれぞれの意味は、
- 「入」は、入ること
- 「電」は、電信・電報・電話
この2つが合わさってできた言葉です。
『入電』には
- 電報・電信などが来ること
などの意味があります。
「入電」の正しい使い方を例文で紹介!

「入電」は、電報・電信などが来ることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

先ほど、山田様より入電がありました。折り返しのお電話をお願いします。
例文②

離席中に先方より入電がありましたよ。
例文③

お客様から入電があった件ですが、詳細はメモに残してあります。
例文④

昨日の入電の内容を踏まえて、資料を少し変えました。
例文⑤

午前中に岩手支店より入電があった件ですが、どのように対応いたしましょうか?
【入電を使う時の注意点】
「入電」は、電話がかかってくることやかかってきた電話という意味で、ビジネス文書や社内連絡などで使われるやや堅めの表現です。
日常会話ではあまり馴染みがないため、「電話がありました」「お電話いただきました」などの表現を用いるほうが自然です。
「入電」の類義語・言い換え3選

『入電』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 来電
- 受電
- 着電
類義語①来電の意味
電報が来ること。また、その電報。
引用:Weblio辞書

会議中に取引先から来電があった。
類義語②受電の意味
電報を受けること。
引用:Weblio辞書

受電したことを担当者に伝え、折り返しご連絡いたします。
類義語③着電の意味
電報・電信が到着すること。また、その電報・電信。
引用:Weblio辞書

上司より着電がありました。

「入電」と「受電」の違いは?

「入電」と「受電」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「入電」には電報・電信などが来ることという意味がありますが、
それに対し「受電」には、電報を受けることという意味があります。
「入電」は、誰からかかかってきた電話という意味で使われるのに対して、「受電」は、「受電件数」「受電対応」などの用語として用いられることが多い言葉です。
似ている言葉ですが、ニュアンスが異なりますので時と場合に応じて使い分けましょう。
「入電」は英語で『receipt of telegram』

入電は英語の『receipt of telegram』に言い換えることができます。
英語の『receipt of telegram』には
- 入電
という意味があります。
「入電」の対義語・反対語は『架電』

入電の対義語は、『架電』になります。
架電には
- 取引先へ電話で連絡することやコールセンターなどで保険や不動産の営業電話をすることなど広くビジネス上で行われる電話を掛ける行為
などの意味があり、ビジネス上で行われる電話をかける行為を表す際に用いられます。

資料送付後に架電し、内容をご説明する予定です。
電報・電信などが来ることという意味の「入電」に対して、ビジネス上で行われる電話を掛ける行為という意味の「架電」は、反対の意味の言葉として使うことができます。
