「おちおち」という言葉には、「落ち着いて」という意味があります。
忙しいときによく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「おちおち」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
おちおちの意味は『落ち着いて・安心して』
語源は地面に足が着く「落ち着く」の、「落ち」からきていると言われております。
『おちおち』には
- 落ち着いて
- 安心して
などの意味があります。
「おちおち」の正しい使い方を例文で紹介!
「おちおち」は、「おちおち~ない」と打ち消し語とともに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
最近は帰りが遅く、おちおち休んでられない…。
例文②
今日は会議があるからおちおち作業してられないかも。
例文③
これからバイト行かなきゃだから、おちおちテレビ見ている場合じゃない。
例文④
会社の電話が鳴りやまなくておちおち食事もできない。
例文⑤
明日のライブが楽しみすぎておちおち寝れる気がしないんだけど。
【おちおちを使うと時の注意点】
打ち消し語である「~ない」と一緒に使うのが一般的です。
そのため、落ち着かない・安心できない事を伝えるときに使います。
「おちおち」の類義語・言い換え4選
『おちおち』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 悠長
- 呑気
- 悠然
- のんびり
類義語①悠長の意味
動作や態度などが落ち着いていて気の長いこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
遅刻しそうなのに、悠長にシャワーを浴びてる場合じゃない。
類義語②呑気の意味
B子はいつも呑気だねぇ。
類義語③悠然の意味
物事に動ぜず、ゆったりと落ち着いているさま。悠々。
引用:goo辞書
うちの犬はお散歩のときも悠然と歩くよ。
類義語④のんびりの意味
ゆったりとしてくつろいださま。のびのび。
引用:goo辞書
たまにはのんびり温泉でも行きたいな。
「おちおち」と「うかうか」の違いは?
「おちおち」と「うかうか」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「おちおち」には落ち着いてという意味がありますが、
それに対し「うかうか」には、気分が浮かれているときという意味があります。
おちおちは打ち消し語(~ない)とあわせて使うことにより「落ち着いていない」という意味になりますが、うかうかは油断しているときや、それを表現するときに使います。
言葉の響きは似ていますが、意味としては2つは全く異なります。
「おちおち」は英語で『quietly』『calmly』
おちおちは英語の『quietly』『calmly』に言い換えることができます。
英語の『quietly』と『calmly』には
- 静かに
- 落ち着いて
という意味があります。
また、「おちおち~ない」という使い方ですと、表現方法はいくつかありますが、
- cannot just do [be doing] nothing
などでも表現できます。
「おちおち」の対義語・反対語2選
おちおちの対義語は2つあります。
対義語①緊張の意味
緊張の意味
心やからだが引き締まること。慣れない物事などに直面して、心が張りつめてからだがかたくなること。
相互の関係が悪くなり、争いの起こりそうな状態であること。
生理学で、筋肉や腱(けん)が一定の収縮状態を持続していること。
心理学で、ある行動への準備や、これから起こる現象・状況などを待ち受ける心の状態。
引用:weblio辞書
プレゼンテーションの直前で緊張してきた。
対義語②心配の意味
明日デートなのに天気悪そうで心配だなあ。
おちおちの対義語ですので、「おちおち~ない」と似たような意味となります。