「驕り」という言葉には、「いい気になること」という意味があります。
日常生活でよく聞く言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「驕り」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「驕り」の意味は『いい気になること』
驕りの読み方は「おごり」です。
「驕り」は、自分の才能などを誇って思い上がった振る舞いをするという意味の「驕る」の活用形です。
『驕り』には
- いい気になること
- 思い上がり
などの意味があります。
「驕り」の正しい使い方を例文で紹介!
「驕り」は、いい気になることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
彼の言葉の端々から、驕りが感じられる。
例文②
弟は昔から驕り高ぶった態度が鼻につく。
例文③
優勝候補と言われていたチームが初戦敗退してしまったのは、選手たちに驕りがあったからではないか。
例文④
最近仕事がうまく行っていたので、驕り高ぶった態度になってしまっていたかもしれないと反省した。
例文⑤
言動に驕りを感じる人とは友達になりたくありません。
【驕りを使う時の注意点】
「驕り」は、「傲り」と表記される場合がありますが意味は同じです。
一般的には「驕り」が使われます。
同じ読みをする「奢り」は、人に何かをご馳走するという意味ですので、全く異なる言葉ですので注意が必要です。
「驕り」の類義語・言い換え4選
『驕り』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 思い上がり
- 慢心
- 傲慢
- 自惚れ
類義語①思い上がりの意味
思い上がること。うぬぼれ。
引用:goo辞書
思い上がりも甚だしい発言だ。
類義語②慢心の意味
おごり高ぶること。また、その心。自慢する気持ち。
引用:goo辞書
現状に慢心せずに精進していきたい。
類義語③傲慢の意味
おごりたかぶって人を見くだすこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
部長の傲慢な態度が嫌いです。
類義語④自惚れの意味
うぬぼれること。また、その気持ち。おのぼれ。
引用:goo辞書
いろいろなことがうまく行っても、自惚れないように自戒しています。
「驕り」と「慢心」の違いは?
「驕り」と「慢心」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「驕り」にはいい気になることという意味がありますが、
それに対し「慢心」には、おごり高ぶることという意味があります。
「驕り」は、自分が優れていると思う気持ちを表しますが、「慢心」は、自分はすごいということを他者に自慢する場合に使われます。
似ている言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「驕り」は英語で『arrogance』
驕りは英語の『arrogance』に言い換えることができます。
英語の『arrogance』には
- 傲慢
- 尊大
などという意味があります。
「驕り」の対義語・反対語は『謙る(へりくだる)』
驕りの対義語は、『謙る』になります。
謙るには
- 相手を敬って自分を控えめにする
- 謙遜 する
- 卑下する
などの意味があり、謙遜することを表す際に用いられます。
彼女はいつも謙った言い方をします。
いい気になることという意味の「驕り」に対して、相手を敬って自分を控えめにするという意味の「謙る」は、反対の意味の言葉として使うことができます。