「お目通し」という言葉には、「目上の人などが、書類や実物などについて全体的に目を通すこと」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「お目通し」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「お目通し」の意味は『目上の人などが、書類や実物などについて全体的に目を通すこと』
お目通しの読み方は「おめとおし」です。
語源は、一通りさっと見ることを意味する「目通し」に、尊敬の意味の接頭語の「お」がついた言葉です。
『お目通し』には
- 目上の人などが、書類や実物などについて全体的に目を通すこと
- 御目通し
- 目通し
などの意味があります。
「お目通し」の正しい使い方を例文で紹介!
「お目通し」は、目上の人などが、書類や実物などについて全体的に目を通すことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
来週の会議資料について、お目通しいただきたいのですが、よろしいでしょうか?
例文②
こちらの書類を、お目通しいただきたく存じます。
例文③
お目通しのほどよろしくお願いいたします。
例文④
報告書ができました。お目通し願います。
例文⑤
予算案については、お目通しいただけましたでしょうか?
【お目通しを使う時の注意点】
「お目通し」は、敬語表現のため、目上の方に使うのが一般的です。
また、会話中よりも書面上でよく使われる言い回しですので、覚えておきましょう。
「お目通し」の類義語・言い換え4選
『お目通し』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- ご一読
- ご査収
- ご確認
- ご高覧
類義語①ご一読の意味
こちらの資料をご一読ください。
類義語②ご査収の意味
「ご査収」とは、ビジネスシーンで「念のため、不備や内容の誤りがないことを確認して、その上で受け取ってください」という意味で用いられる丁寧な表現である。「査収」は「調べて受け取る」という意味である。
引用:Weblio辞書
明日の会議についての資料をメールに添付いたしました。どうぞ、ご査収ください。
類義語③ご確認の意味
ご確認ありがとうございました。
類義語④ご高覧の意味
目上の人などに見てもらうことを敬って言う言い回し。「ご高覧下さい」などと使う。
引用:goo辞書
同封致しましたパンフレットをご高覧いただければ幸いです。
「お目通し」と「お目通り」の違いは?
「お目通し」と「お目通り」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「お目通し」には目上の人などが、書類や実物などについて全体的に目を通すことという意味がありますが、
それに対し「お目通り」には、貴人にお目にかかることという意味があります。
「お目通し」は目上の方に対して、書類などを一通り読んでもらうことを意味しますが、「お目通り」は、身分の高い人にお目にかかることを意味します。
響きが似ている言葉ですが、意味は全く異なりますので、混同しないように気をつけましょう。
「お目通し」は英語で『read through』
お目通しは英語の『read through』に言い換えることができます。
英語の『read through』には
- 目を通して
という意味があります。
「お目通し」の対義語・反対語はありません
お目通しの対義語は、ありません。