「重きを置く」という言葉には、「重要と考える」という意味があります。
ビジネスシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「重きを置く」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「重きを置く」の意味は『重要と考える』
重きを置くの読み方は「おもきをおく」です。
語源は、重要と考えることを意味する「重き」と、ある状態に動かないように置くことを意味する「置く」が組み合わされた言葉です。
『重きを置く』には
- 重要と考える
- 重くみる
などの意味があります。
「重きを置く」の正しい使い方を例文で紹介!
「重きを置く」は、重要と考えることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
我が社では、新人教育に重きを置いています。
例文②
サステナブルな商品開発に重きを置いています。
例文③
外国との取引が多いため、ビジネス英会話に重きを置いています。
例文④
この商品は、SNSでの販促に重きを置いています。
例文⑤
残業時間を減らすことに重きを置く。
【重きを置くを使う時の注意点】
「重きを置く」は、かしこまった印象の強い言い回しで、日常会話よりはビジネスシーンなどで使われる言葉です。
「重きを置く」は目上の方にも使うことができますが敬語表現ではないため、「重きを置きます」などの丁寧な言い方をすると良いでしょう。
「重きを置く」の類義語・言い換え4選
『重きを置く』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 重んずる
- 重視
- 重点を置く
- 的を絞る
類義語①重んずるの意味
価値のあるものとして重くみる。尊重する。重んじる。
引用:goo辞書
彼は何よりも経験を重んずる人です。
類義語②重視の意味
重要なものとして注目すること。
引用:goo辞書
この商品は、機能性を重視しています。
類義語③重点を置くの意味
複数ある項目のうち特定の項目をとりわけ大事な事項と見なして扱うこと、重点的に扱うことなどを意味する表現。
引用:Weblio辞書
今日は、長期計画について重点を置いて話し合いましょう。
類義語④的を絞るの意味
対象とする範囲をより狭く限定すること、より狭い範囲に狙いを定めること、などを意味する表現。
引用:goo辞書
的を絞って考えることが大切です。
「重きを置く」と「趣を置く」の違いは?
「重きを置く」と「趣を置く」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「重きを置く」には重要と考えるという意味がありますが、
それに対し「趣を置く」は、「重きを置く」の誤った表現です。
「趣を置く」は「重きを置く」と似ている発音ですが、「趣を置く」という言い回しは存在しません。
物事の重要な部分や考えについて表したい場合は「重きを置く」を使用しますので、正しく覚えましょう。
「重きを置く」は英語で『emphasize』
重きを置くは英語の『emphasize』に言い換えることができます。
英語の『emphasize』には
- 重きを置く
- 強調される
- 重点をおく
という意味があります。
「重きを置く」の対義語・反対語は『軽視』
重きを置くの対義語は、『軽視』になります。
軽視には
- 軽くみること
- 軽く考えて、その価値や影響力を認めないこと
などの意味があり、物事を軽く見ることを表す際に用いられます。
彼はこの問題を軽視している。
重要と考えるという意味の「重きを置く」に対して、物事を軽く見ることという意味の「軽視する」は、反対の意味の言葉として使うことができます。