こけら落としの意味とは?正しい使い方・例文・由来をわかりやすく解説!

観客

「こけら落とし」という言葉には、「新築または改築した劇場の初興行」という意味があります。

新しくできた劇場で最初に行われる公演を指す言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。

この記事では、「こけら落とし」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。

目次

こけら落としの意味は『新築または改築した劇場の初興行』

劇場

【こけら落としの意味】

新築または改築した劇場の初興行。また、開場行事。

[補説]本来は劇場の初興行をいう語だが、運動施設などの開場行事に使われることもある。

引用:goo辞書

こけら落としの読み方は「こけらおとし」です。

こけらとは、材木を斧や小刀で削った時にできる、削屑や木片のことを意味します。

工事の最後に屋根に残った削屑(こけら)を払い落とすさまから転じて、新築・改築した劇場での初興行を指す言葉となりました。

『こけら落とし』には

  • 新築または改築した劇場の初興行
  • 運動施設などの開場行事

などの意味があります。

「こけら落とし」の正しい使い方を例文で紹介!

劇場

「こけら落とし」は、新しくできた劇場で最初に行われる公演を指して使われる言葉です。

間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。

例文①

A子

あの劇場のこけら落とし公演は、有名なミュージカル作品に決まりました。

例文②

B男

あのドームでこけら落としコンサートを行ったのは、当時大人気だったバンドです。

例文③

C子

新劇場のこけら落とし公演は、チケットが入手困難です。

例文④

B子

改築したスタジアムでのこけら落とし試合は、超満員となりました。

【こけら落としを使う時の注意点】

「こけら落とし」は元来、屋根のある劇場での演劇やコンサートに対して使われていましたが、現在は屋根のないスタジアムやスポーツの試合についても使用されます。

「こけら落とし」の類義語・言い換え2選

劇場

『こけら落とし』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。

類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。

相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。

  1. (初)興行
  2. オープニング

類義語①(初)興行の意味

  1. 観客を集め、料金を取って演劇・音曲・映画・相撲・見世物などを催すこと。また、その催し物。
  2. 儀式などを催すこと。
  3. 初めて興し立てること。創建。創立。
  4. 連歌や俳諧などの会を催すこと。

引用:goo辞書

B子

この町であの劇団の初興行が行われるというニュースを見ました。

類義語②オープニングの意味

催し物や興行などを始めること。開幕。開演。開場。

引用:goo辞書

A子

新しくなった劇場のオープニング公演は、様々な演出があって見ごたえがありました。

雨後の筍の意味

「こけら落とし」は英語で『opening of a new theater

女性

こけら落としは英語の『opening of a new theater』に言い換えることができます。

opening of a new theaterの意味

柿落とし

引用:Weblio英和辞典・和英辞典

英語の『opening of a new theater』には

  • 杮落とし

という意味があります。

「こけら落とし」の対義語・反対語は『千秋楽』

劇場

こけら落としの対義語は、『千秋楽』になります。

千秋楽の意味

  1. (「千穐楽」「千穐樂」「千龝樂」とも書く)芝居・相撲などの興行の最後の日。千歳楽。楽日。らく。

[補説]「穐(龝)」は「秋」の異体字。芝居小屋などが火事に通じる「火」を避けて縁起のいい「亀(龜)」を含む「穐」を用いたものといわれる。

2.物事の最後。終わり。

引用:goo辞書

千秋楽には

  • 芝居・相撲などの興行の最後の日
  • 物事の最後

などの意味があり、演劇などの最終日を指すときに用いられます。

B男

あの劇場の改築前の千秋楽公演は素晴らしいものだった。

「こけら落とし」は新築または改築した劇場の初興行を意味し、「千秋楽」は芝居・相撲などの興行の最後の日を意味します。

工期の意味

目次