「折を見て」という言葉には、「適当な機会をみつけて」という意味があります。
改まったシーンなどでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「折を見て」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「折を見て」の意味は『適当な機会をみつけて』
折を見ての読み方は「おりをみて」です。
語源は折り紙の「折り線」だと言われています。
「折り線」を一つの区切りと捉え、「折」が時期という意味になり、「時期を見計らって」ということを表すようになりました。
『折を見て』には
- 適当な機会をみつけて
- 時期を見計らって
などの意味があります。
「折を見て」の正しい使い方を例文で紹介!
「折を見て」は、適当な機会をみつけることを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
次回のイベント開催時期については、折を見てご連絡いたします。
例文②
折を見て、また訪問させていただきます。
例文③
受講を続けるかどうかは、折を見てお電話で相談させてください。
例文④
折を見て、会食に行きましょう。
例文⑤
次年度の働き方については、折を見て話し合いましょう。
【折を見てを使う時の注意点】
「折を見て」という表現は、「よいタイミングがあれば」というニュアンスなので、物事がはっきりと確定していない時や、相手に対して曖昧に返事をする時によく使われる言葉です。
明確な答えにならないため、目上の方に使うのは失礼にあたるケースがありますので、時と場合に応じて使うようにしましょう。
「折を見て」の類義語・言い換え2選
『折を見て』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 頃合い
- 適当
類義語①頃合いの意味
適当な時機。よいしおどき。
引用:goo辞書
そろそろお花見には頃合いです。
類義語②適当の意味
程度などが、ほどよいこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
適当な時間にいらしてください。
「折を見て」と「折に触れて」の違いは?
「折を見て」と「折に触れて」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「折を見て」には適当な機会をみつけることという意味がありますが、
それに対し「折に触れて」には、機会がある度にいつもという意味があります。
「折を見て」は、「いいタイミングがあれば」という意味合いで使われますが、「折に触れて」は「機会があるたびに」ということを表します。
「折」という言葉が使われている慣用句ですが意味合いは異なりますので、誤用しないように覚えておきましょう。
「折を見て」は英語で『finding the right time』
折を見ては英語の『finding the right time』に言い換えることができます。
英語の『finding the right time』には
- 折を見て
という意味があります。
「折を見て」の対義語・反対語は『間が悪い』
折を見ての対義語は、『間が悪い』になります。
間が悪いには
- 運が悪い
- 折が悪い
などの意味があり、タイミングが悪いことを表す際に用いられます。
彼はいつも間が悪い発言をする。
適当な機会を見つけるという意味のある「折を見て」に対して、折が悪いという意味の「間が悪い」は、反対の意味の言葉として使うことができます。