「謳歌する」という言葉には、「幸せを喜び楽しむこと」という意味があります。
「青春を謳歌する」などのフレーズでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「謳歌する」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「謳歌する」の意味は『幸せを喜び楽しむこと』
謳歌するの読み方は「おうかする」です。
語源は、恵まれた幸せを、みんなで大いに楽しみ喜び合うことという意味の「謳歌」の活用形です。
『謳歌する』には
- 恵まれた幸せを、みんなで大いに楽しみ喜び合うこと
などの意味があります。
「謳歌する」の正しい使い方を例文で紹介!
「謳歌する」は、恵まれた幸せを、みんなで大いに楽しみ喜び合うことを表す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
高校生になったら、青春を謳歌するぞ!
例文②
人生を謳歌することが、わたしの目標です。
例文③
念願の一人暮らしで、自由を謳歌する予定です。
例文④
私は朝から晩まで予定を入れて、週末を謳歌するタイプです。
例文⑤
学生時代を謳歌する娘が、羨ましい。
【謳歌するを使う時の注意点】
「謳歌」には、声を合わせて歌うことや、褒め称えるという意味合いもありますが、現在はほとんど使われていません。
「幸せを楽しみ喜ぶこと」という意味から、存分に楽しんでいることを表す言葉です。
「謳歌する」の類義語・言い換え2選
『謳歌する』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 満喫
- 堪能
類義語①満喫の意味
十分に楽しむこと。
引用:goo辞書
秋の箱根を満喫しました。
類義語②堪能の意味
気が済むこと。納得すること。
引用:goo辞書
いちご狩りで、旬のいちごを堪能しました。
「謳歌」と「満喫」の違いは?
「謳歌」と「満喫」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「謳歌」には恵まれた幸せを、みんなで大いに楽しみ喜び合うことという意味がありますが、
それに対し「満喫」には、十分に楽しむことという意味があります。
「謳歌」は、楽しんでいることや喜んでいることを表しますが、「満喫」は、主に十分に満足するまで味わうという意味合いで使われます。
また、「満喫」には、十分に飲食することという意味がありますが、「謳歌」にはありません。
似ている言葉ですが、ニュアンスが若干異なりますので、時と場合に応じて使い分けましょう。
「謳歌する」は英語で『enjoy』
謳歌するは英語の『enjoy』に言い換えることができます。
英語の『enjoy』には
- 楽しむ
- おもしろく経験する
などという意味があります。
「謳歌する」の対義語・反対語は『不承不承』
謳歌するの対義語は、『不承不承』になります。
不承不承には
- 気が進まないままにするさま
- いやいや
- しぶしぶ
- 不請不請
などの意味があり、気が進まないまま何かを行う場面で用いられます。
不承不承に同居を始めてしまい、そろそろ妻が限界のようだ。
恵まれた幸せをみんなで大いに楽しみ喜び合うという意味の「謳歌する」に対して、気が進まないままにするさまという意味の「不承不承」は、反対の意味の言葉として使うことができます。