「概要」という言葉には、「物事の主要なポイントや要点をまとめたもの」という意味があります。
ビジネスシーンで企画書作成時や商談の際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「概要」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「概要」の意味は『物事の主要なポイントや要点をまとめたもの』
概要の読み方は「がいよう」です。
語源は漢字から来ており、
- 「概」は「おおむね」・「だいたい」・「ようす」
- 「要」の意味は「かなめ」・「大切なところ」・「まとめる」
この2つが合わさってできた言葉です。
『概要』には
- 全体の構造や主要なポイントを簡潔にまとめたもの
などの意味があります。
「概要」の正しい使い方を例文で紹介!
「概要」は、ビジネスや文学、プレゼンテーションの場などで使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
会社概要はまだ作成中です。
例文②
このキャンペーンの概要は部長よりご報告いたします。
例文③
新商品の概要につきましては、以下のとおりです。
例文④
この物語の概要は、1人の勇者が冒険に出かけるところから始まります。
例文⑤
論文の概要を簡単に説明してください。
【概要を使う時の注意点】
日常生活の中ではあまり耳にしませんが、仕事をしている中でよく聞くという方も多いと思います。
文書やプレゼンテーションで使用する際には、「概要」という言葉は冒頭に配置しましょう。
これによって読者やオーディエンスが最初に全体像をつかみやすくなります。
「概要」の類義語・言い換え5選
『概要』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 概説
- 要約
- 大概
- 要覧
- 概観
類義語①概説の意味
[名](スル)ある事柄の全体にわたって、そのあらましを説明すること。また、その説明。「日本文学の流れを―する」
引用:goo辞書
日本の首相はまず、現在の情勢について概説した。
類義語②要約の意味
読書感想文は物語を要約するだけではダメですよ。
類義語③大概の意味
- 物事の全部ではないが、その大部分。ほとんど。だいたい。たいてい。副詞的にも用いる。「―の人は知らない」「漱石の作品は―読んだ」「朝食は―パンだ」
- 物事のおおよその内容。あらまし。概略。大画の―を説明する」
- 物事の程度などがありふれていること。また、そのさま。たいてい。「―な(の)ことには驚かない」
- 物事の程度があまり極端にならないこと。ある程度でやめておくこと。また、そのさま。ほどほど。「―な(の)ところで切り上げなさい」「いたずらも―にしろ」
引用:goo辞書
必要なものは大概そのお店で揃えることができます。
類義語④要覧の意味
統計図表などを用い、要点をまとめて、見やすくした文書。「学校―」
引用:goo辞書
学校要覧を新入生向けに作成する。
類義語⑤概観の意味
[名](スル)物事のあらましを見渡すこと。また、大体のありさま。「世界の情勢を―する」
引用:goo辞書
歴史の概観を把握することで、文化の変遷を追うことができます。
「概要」と「概略」の違いは?
「概要」と「概略」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「概要」には物事の主要なポイントや要点をまとめたものという意味がありますが、
それに対し「概略」には、おおまかな内容・あらましという意味があります。
「概要」と「概略」はどちらも全体のイメージや構造を示す際に用いられますが、概要は「大切な部分をまとめたもの」であり、「概略」は「おおまかに内容をまとめたもの」になります。
「概要」は英語で『Overview』
概要は英語の『Overview』に言い換えることができます。
英語の『Overview』には
- 全体を見渡すこと
- 総覧
という意味があります。
「概要」の対義語・反対語は『詳細』
概要の対義語は、『詳細』になります。
詳細には
- 細やかで詳しいこと
- 細かな表現
などの意味があり、ビジネスシーンにおける取引や文書、旅行計画などで用いられます。
旅行の詳細を教えてください。
「概要」は全体をイメージするために簡単に情報をまとめるのに対し、「詳細」は特定の事実などに焦点を当て、細かいところまで詳しいことを指します。