「及第点」という言葉には、「試験や審査などで、合格できる最低点」という意味があります。
テストや成績の話の際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「及第点」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
及第点の意味は『試験や審査などで合格できる最低点』
及第点の読み方は「きゅうだいてん」です。
語源は中国語にあり、第は大きな屋敷の意味があります。
従って、「大きな屋敷に及ぶ」になり大きな屋敷に手が届くという意味になり、
昔の中国では試験に合格することが大きな目標の一つでしたので、合格点という意味の及第点となったといわれています。
『及第点』には
- 試験や審査などで合格できる最低点
- 合格だけれども可も不可もない
- ギリギリ合格
などの意味があります。
「及第点」の正しい使い方を例文で紹介!
「及第点」は、試験や審査の結果を話す際に使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
君のピアノの演奏には及第点をあげましょう。
例文②
試験の結果、ギリギリ及第点でした。
例文③
このくらいできないと及第点は取れません。
例文④
及第点は取れているのか不安しかありません。
例文⑤
及第点をとるには最低限この課題は仕上げなければなりません。
【及第点を使う時の注意点】
及第点はあまり良くない評価をしている言葉になりますので、自信を謙遜する場合以外では目上の方に使わないようにしましょう。
「及第点」の類義語・言い換え2選
『及第点』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- まあまあ
- 合格点
類義語①まあまあの意味
十分ではないが、一応は満足できるさま
引用:goo辞書
今回の試験の出来はまあまあといったところだと思います。
類義語②合格点の意味
合格できる最低点。また、それ以上の得点。
引用:コトバンク
今回の作品は先生に合格点がもらえそうです。
「及第点」と「次第点」の違いは?
「及第点」と「次第点」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「及第点」には合格できる最低点という意味がありますが、
それに対し「次第点」という言葉はありません。
次第点とは及第点を間違えて表記してしまったものが広まってしまったのではないかと考えられています。
「及第点」は英語で『passing mark』
及第点は英語の『passing mark』に言い換えることができます。
英語の『passing mark』には
- 合格点
- 及第点
という意味があります。
「及第点」の対義語・反対語は『落第点』
及第点の対義語は、『落第点』になります。
落第点には
- 試験結果の進級することができない点数のこと
- 社会においては相手に見切りをつける場合に用いられる
などの意味があり、点数が及ばないときに用いられます。
今回の数学は落第点かもしれないです。
及第点と落第点との違いは及第点は合格している、そこそこの出来であるという意味に対して、
落第点は点数が届かない、不出来であるといったあまり良くない要素が含まれた言葉です。
この言葉を使う場合は立場や状況をしっかり把握した上で使うようにしましょう。