「恒常」という言葉には、「一定していて変わらないこと」という意味があります。
ビジネスシーンでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「恒常」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「恒常」の意味は『一定していて変わらないこと』

恒常の読み方は「こうじょう」です。
「恒」は中学生、「常」は小学5年生で習う漢字で、
- 「恒」はつねに
- 「常」はつねに・いつも・いつまでも変わらない・ふつう
の2つが合わさってできた言葉です。
『恒常』には
- 一定していて変わらないこと
などの意味があります。
「恒常」の正しい使い方を例文で紹介!

「恒常」は、継続的で安定した状態・変わらないことを表すときに使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①

あの道路は交通量が異常に多いく、恒常的に渋滞が発生しています。
例文②

この問題を解決するには、恒常的な努力が不可欠です。
例文③

1か月くらい前から恒常的に体調不良が続くので、病院に行かなければと思っています。
例文④

少子化問題という恒常的な課題に対して、もっと真剣に話し合う必要があります。
例文⑤

恒常的な品質向上を目指し、社員からの意見をもっと繁栄させたいと思っています。
【恒常を使う時の注意点】
「恒常」は一定していて変わらないことを意味し、継続的で安定した状態・変わらないことを表すときに使われます。
例文のように、「恒常」はそのような性質を持ったものの意の「的」合わせて「恒常的」と使われることが多い言葉です。
「恒常」の類義語・言い換え4選

『恒常』の類義語や言い換えの言葉は4つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 恒久
- 持続
- 永続
- 安定
類義語①恒久の意味

友好関係を恒久的に維持することが重要になってきます。
類義語②持続の意味
ある状態がそのまま続くこと。また、保ち続けること。
引用:コトバンク

あの能力を持続できるのであれば、もっと成長するでしょう。
類義語③永続の意味

我が家には永続的な平和などないと気付かされました。
類義語④安定の意味
- 物事が落ち着いていて、激しい変動のないこと。
- 平衡状態に微小な変化を与えても、もとの状態とのずれがわずかの範囲にとどまること。
引用:weblio辞書

夫の収入は安定しているので助かっています。

「恒常」は英語で『permanent』

恒常は英語の『permanent』に言い換えることができます。
英語の『permanent』には
- 永続する・(半)永久的な
- 耐久の・常置の・終身の
という意味があります。
「恒常」の対義語・反対語は『一時的』

恒常の対義語は、『一時的』になります。
一時的には
- 物事が長続きしないさま
- その時かぎり
- 少しの間だけ
などの意味があり、物事が長続きしない様子を表すときに用いられます。

米の価格の高騰が続いており、一時的にでもいいから下がってくれたら助かるのになぁと思います。
「恒常」は一定していて変わらないことを指し、「一時的」は物事が長続きしない様子・その時かぎり・少しの間だけのことを指しています。
