『フェーズ』はビジネスシーンでよく使われるカタカナ語で、『段階・局面』という意味があります。
初めて『フェーズ』と聞いた時は難しいと感じたり、日本語で言ってよ!と思ったこともあるのではないでしょうか。
しかしビジネス用語の意味を知り、使い方を覚えていくことで、コミュニケーション能力や文書の読解力が向上していくでしょう。
この記事では『フェーズ』の意味や、シーン別での使い方や類義語・例文などを分かりやすく紹介します。
フェーズの意味は3パターン
カタカナ語のフェーズは英語の『phase』が語源で、『段階・局面』などの意味があります。
ビジネスシーンだけでなく、医療現場でも使われる言葉ですので、意味を詳しく知って使い分けていきましょう。
フェーズの意味①『段階』
段階は、1段階
2ある基準によって区切った能力や品質などの順序。等級。「大きさによってーをつける」
3物事の順序。「ーを追って説明する」
4物事が進行していく途中で区切られた一つの状態。「すでに手後れのーにきている」
引用:weblio辞書
『フェーズ』には
- 段階
- 物事の順序
- 等級
などの意味があります。
このプロジェクトのフェーズはまだ半分くらいだわ
フェーズの意味②『局面』
『フェーズ』には
- 勝負の形成
- 物事の状況・状態
などの意味があります。
次のフェーズに進めるのは明後日からかな
フェーズの意味③『区切り』
『フェーズ』には
- 切れ目
- 段落
- きり
などの意味があります。
この資料は第1フェーズと第2フェーズに分けた方がいいかな
フェーズの正しい使い方(ビジネスシーンで使う場合)
ビジネスシーンで使う『フェーズ』は、『段階』『局面』『区切り』などがあります。
例文①段階という意味で使う時
【Before】
最初の工程が終了したので、次の段階に移りましょう。
【After】
最初の工程が終了したので、次のフェーズに移りましょう。
例文②局面という意味で使う時
【Before】
このプロジェクトは重要な局面に立っているので、しっかりと計画を立てよう。
【After】
このプロジェクトは重要なフェーズに立っているので、しっかりと計画を立てよう。
例文③区切りという意味で使う時
例文③
【Before】
プロジェクトの大きな区切りに入るので、ミスがないように気をつけよう。
【After】
プロジェクトの大きなフェーズに入るので、ミスがないように気をつけよう。
ビジネスシーンで『フェーズ』と言われた時は、『段階・局面』と受け取ると良いでしょう。
業界別でニュアンスが変わるので注意が必要です。
- 医療業界のフェーズ=新薬開発の治験における段階
- 災害時に使うフェーズ=災害時の保健活動・医療救護活動に関する時期・段階
フェーズの類義語・関連用語3選
『フェーズ』の類義語は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- ステップ
- ステージ
- ターム
類義語①ステップの意味
フェーズとステップは似ている言葉ですが、少し意味が違います。
- フェーズは、目標を達成するための大きな過程(局面)
- ステップは、目標を達成するための大きな過程を小さく分けて一歩一歩進む
という違いがあります。
1つずつ目の前の課題をこなして、確実に次のステップに進もう。
類義語②ステージの意味
1舞台。また転じて、そこで行われる演奏やショーなど。「―に立つ」
2映画の撮影用スタジオ。
3 講演・演説などのための演壇。
4 物事の段階。「ライフ―」
5 ゲームや放送番組、スポーツなどで、あらかじめ設定された場面やコース。「難関の―をクリアする」「ボーナス―」
引用:goo辞書
プロジェクトの開発は最終ステージに入っており、品質テストと最終的な修正が行われています。
類義語③タームの意味
この資料提出のタームを教えてください。
フェーズに対義語・反対語はない
フェーズに対義語はありません。
例えば「局面」という意味で考えると「流動」が対義語になりますが、この場合「局面」を「一つの動かない面」と解釈した場合の対義語になります。
フェーズに関してはその都度、状況に合わせて言い換える必要があるようです。