「よろしくお伝えください」という言葉には、「よろしいように私の気持ちを伝えてください」という意味があります。
日常会話・ビジネスシーンでも別れ際の挨拶などでよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「よろしくお伝えください」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
よろしくお伝えくださいの意味は『よろしいように私の気持ちを伝えてください』
よろしくお伝えくださいの読み方は「よろしくおつたえください」です。
程よく・適当に・ちょうどいい感じの意味の「よろしく」と、伝えておいてくださいという意味の「お伝えください」が合わさた言葉です。
『よろしくお伝えください』には
- 相手の言葉によって自分の気持ちや様子をほどよく伝えほしい
などの意味があります。
「よろしくお伝えください」の正しい使い方を例文で紹介!
「よろしくお伝えください」は、使うシーンによって少しずつ意味が変わってきます。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①お礼・感謝を伝える時
その場にいない人にお礼・感謝の気持ちを伝える時に使われます。
【例文①】
(お歳暮をいただいたとき)
お心遣いをいただきまして誠にありがとうございます。営業部の皆さまにもどうぞよろしくお伝えください。
【例文②】
(転勤で移動するとき)
今まで大変お世話になりました。今日出張中のAさんにもよろしくお伝えください。
例文②謝罪の気持ちを伝える時
お詫びの言葉の締めくくりとして使われる時に使われます。
【例文①】
(会議に欠席するとき)
この度は諸事情により参加できず申し訳ありません。後日改めてご挨拶に伺いますので他の方々によろしくお伝えください。
【例文②】
(会社を休むとき)
体調不良で急なお休みをいただいてしまい申し訳ございません。
お手数おかけしますが、皆様によろしくお伝えください。
例文③挨拶として使う時
社交辞令やメール文などで結びの言葉として使われます。
【例文①】
(メール文で)
末筆ながら、ご家族の皆様にもどうぞよろしくお伝えください。
【例文②】
本日は、お忙しい中お時間いただきありがとうございました。奥様にもよろしくお伝えください。
【よろしくお伝えくださいを使う時の注意点】
「よろしくお伝えください」は、よろしいように私の気持ちを伝えてくださいという意味で、その場にいない第三者に対して、自分の気持ちを伝えてもらうための挨拶として使われる言葉です。
「よろしくお伝えください」はその場にいない相手が言付ける相手よりも役職が低い場合には使えません。
また、目上の人に対して使う場合、「自分の伝言を依頼する」ことが相手に押し付けて失礼と受け取られてしまう可能性があるので注意が必要です。
「よろしくお伝えください」の類義語・言い換え3選
『よろしくお伝えください』の類義語や言い換えの言葉は3つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- よしなにお伝えください
- よろしくお言付けください
- ご一報お願い申し上げます
類義語①よしなにお伝えくださいの意味
課長にはよしなにお伝えください。
類義語②よろしくお言付けくださいの意味
先日はお世話になりました。部長にもよろしくお言付けください。
類義語③ご一報お願い申し上げますの意味
本日の会議に欠席されたA様へ、ご一報お願い申し上げます。
「よろしくお伝えください」は英語で『please give him my regards』
よろしくお伝えくださいは英語の『please give him my regards』に言い換えることができます。
英語の『please give him my regards』には
- 宜しくお伝えください
という意味があります。
「よろしくお伝えください」の対義語・反対語はありません
よろしくお伝えくださいの対義語は、ありません。