「自負」という言葉には、「自分の才能などを、すぐれていると信じて誇ること」という意味があります。
会社の面接など自分をアピールする場面でよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「自負」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「自負」の意味は『自分の才能や、学問、功業などをすぐれていると信じて誇ること』
自負の読み方は「じふ」です。
語源は漢字そのものが持つ意味から来ており、
- 「自」は自分
- 「負」はあてにする、頼りにする
の2つが合わさってできた言葉です。
『自負』には
- 自分の才能や、学問、功業などをすぐれていると信じて誇ること
という意味があります。
「自負」の正しい使い方を例文で紹介!
「自負」は、面接やビジネスの中で自分の能力をアピールしたい場面で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
植物を育てることへの熱意は誰よりももっていると自負しています。
例文②
このプロジェクトを成功させる専門知識があると自負しています。
例文③
私にはプロの料理家としての自負があります。
例文④
彼は自負に満ちた堂々たる姿で面接に挑んだ。
例文⑤
会社の功績は、社会に貢献できたと自負しております。
【自負を使う時の注意点】
自負は自分をアピールする際に使うと有効な言葉ですが、使いすぎると傲慢な印象を与えるので注意しましょう。
「自負」の類義語・言い換え5選
『自負』の類義語や言い換えの言葉は5つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 自信
- 自任
- 矜持
- 自尊
- 自慢
類義語①自信の意味
自分で自分の能力や価値などを信じること。
引用:goo辞書
漢字の読み書きには自信があります。
類義語②自任の意味
自分の能力などが、それにふさわしいと思うこと。
引用:Weblio辞書
彼は天才画家だと自任している。
類義語③矜持の意味
自分の能力をすぐれたものとして、他に誇ること。
引用:コトバンク
この結果では、私の矜持が許さない。
類義語④自尊の意味
自分で自分をすぐれたものと思いこむこと。
引用:goo辞書
先生に注意され、彼女の自尊心は傷つけられた。
類義語⑤自慢の意味
自分で、自分に関係の深い物事を褒めて、他人に誇ること。
引用:Weblio辞書
母の作るコロッケは、友人に自慢したいほどおいしい。
「自負」と「自信」の違いは?
「自負」と「自信」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「自負」には自分の才能・知識・業績などに自信と誇りを持つことという意味がありますが、
それに対し「自信」には、自分で自分の能力や価値などを信じることという意味があります。
どちらも自分の才能や能力を信じている点では同じですが、
さらに「誇り」に思っているかどうかという部分で意味が違っています。
誇りに思っているときには「自負」を使い、
そうでないときには「自信」を使います。
「自負」は英語で『pride』
自負は英語の『pride』に言い換えることができます。
英語の『pride』には
- 誇り、自慢
- 自尊心
という意味があります。
「自負」の対義語・反対語は『卑下』
自負の対義語は、『卑下』になります。
卑下には
- 自分を劣ったものとしていやしめること
- いやしめて見下すこと
などの意味があり、自分自身のことを悪く言うときに用いられます。
自分を卑下しすぎるのも良くないと思う。
自負は自分をアピールするポジティブな場面で使われる言葉ですが、卑下は自分に対しネガティブな意味のときに使われる言葉です。