「可否」という言葉には、「よいかよくないか」という意味があります。
可能性の判断をする際によく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「可否」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
「可否」の意味は『よいかよくないか』
可否の読み方は「かひ」です。
語源は不明ですが、
- 「可」は許容する
- 「否」は許容しない
の2つが合わさってできた言葉です。
『可否』には
- よいかよくないか・事のよしあし
- 賛成と不賛成・可決と否決
などの意味があります。
「可否」の正しい使い方を例文で紹介！
「可否」は、可能性の判断を問われるときによく使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
A子この予算でこのプロジェクトは可能かどうか可否を教えてください。
例文②
B男会議への出席の可否をお答えください。
例文③
C子担当者の一存で企画の可否を決めることはできません。
【可否を使う時の注意点】
良いか良くないかの2択の選択肢が提示されている言葉です。
使い方を間違えてしまうと相手に大変不愉快な思いをさせてしまいますので注意しましょう。
「可否」の類義語・言い換え2選
『可否』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 適否
- 当否
類義語①適否の意味
適することと適さないこと・また適するか適さないか・適不適
引用：goo辞書
B子植物の育て方についての適否は、やってみないとわからないです。
類義語②当否の意味
道理に合うことと合わないこと・よしあし
引用：goo辞書
A子裁判所の判断の当否を疑っています。
「可否」と「是非」の違いは？
「可否」と「是非」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「可否」にはよいかよくないか、事のよしあしという意味がありますが、
それに対し「是非」には、物事のよしあしを議論し判断することという意味があります。
可否と是非は似ていますが、単純に事のよしあしを判断するのが可否で、是非は議論の上で判断するという意味があります。
また、是が否でもという表現になると「何が何でも」という意味になるので注意しましょう。
「可否」は英語で『propriety』
可否は英語の『propriety』に言い換えることができます。
英語の『propriety』には
- 礼儀正しい
- 適切・妥当性
という意味があります。
「可否」の対義語・反対語はありません
可否の対義語は、ありません。
「可否」のように、正反対の意味の漢字が2つ組み合わさってできた単語には原則対義語はありません。
