「ラビリンス」という言葉には、「迷宮」という意味があるカタカナ語です。
映画やアニメ、曲のタイトルとしてよく使われる言葉ですが、正しい使い方を知らないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「ラビリンス」の意味や使い方などを例文を交えながら、分かりやすく解説していきます。
ラビリンスの意味は『迷宮』
ラビリンスの読み方は「らびりんす」です。
語源は古代ギリシャ語の「labúrinthos」だと言われています。
「ラビリンス」は元々はギリシャ神話に出てくる迷宮のことを意味しています。
半獣半人のモンスターであるミノタウロスを閉じ込めるために作られた迷宮のことを「ラビリンス」と言います。
『ラビリンス』には
- ギリシャ神話で、ミノス王がミノタウロスを閉じ込めるために工匠ダイダロスに命じてつくった迷宮
- ラビュリントス
などの意味があります。
「ラビリンス」の正しい使い方を例文で紹介!
「ラビリンス」は、迷宮を表す場面で使われる言葉です。
間違った使い方をすると相手に伝わらなかったり、失礼な印象を与えてしまう可能性もありますので、例文と共に正しい使い方を知っていきましょう。
例文①
古代ギリシャのラビリンスの成り立ちについて、調べてまとめました。
例文②
山田くんの家は豪邸で、庭も広くてまるでラビリンスだ。
例文③
新宿駅は、よくラビリンスだと言われている。
例文④
恋人がいる人に一目惚れしてしまい、恋のラビリンスに迷い込んでしまった。
例文⑤
その事件は解決の糸口が見つからず、まさにラビリンスだ。
【ラビリンスを使う時の注意点】
迷宮を意味する「ラビリンス」ですが、その意味から派生して解決が難しいような問題や事件のことを比喩的に「ラビリンス」と表す場合があります。
日本語ではよく「迷宮入り」という表現がされますが、「ラビリンス入り」とは言いませんので気をつけましょう。
「ラビリンス」の類義語・言い換え2選
『ラビリンス』の類義語や言い換えの言葉は2つあります。
類義語を知り、同じ意味を持つ複数の言葉を使い分けることができると相手とのコミュニケーションが円滑になります。
相手の理解度や状況に合わせて、最適な言葉を選択していきましょう。
- 迷宮
- 難解
類義語①迷宮の意味
解決の手がかりがないまま時が流れ、この事件は迷宮入りしてしまいそうだ。
類義語②難解の意味
わかりにくいこと。むずかしいこと。また、そのさま。
引用:goo辞書
このパズルゲームはかなり上級者向けで難解だ。
「ラビリンス」と「ダンジョン」の違いは?
「ラビリンス」と「ダンジョン」は似ている言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。
「ラビリンス」には迷宮という意味がありますが、
それに対し「ダンジョン」には、ロールプレーイングゲームなどの舞台となる、迷路に似た構造をもつ空間という意味があります。
どちらも迷路のようになっている場所のことを表す言葉です。
2つの言葉の違いは、空間がどこにあるかという点です。
「ラビリンス」は地上にも地下にも作られますが、「ダンジョン」は一般的に地下にある閉鎖的な空間のことを意味します。
「ダンジョン」には地下牢という意味がありますが、「ラビリンス」にはないということも違いの1つです。
「ラビリンス」の対義語・反対語はありません
ラビリンスの対義語は、ありません。